こうも部屋にほこりが多くては治る風邪も治らない。いくらか体調も戻ってきたので大掃除をすることにした。これまでの掃除というものは、床に放ったものをある程度まで片付け、残りは上に重ね、掃除機をかける、で、終わっていた。つまり上のほうのほこりは見て見ぬふりをしていた。それをどうにかせんと、数年間ほったらかしにしていた何か(色々)まで引っ張り出して、モップ的なものでほこりを取り除く。そしてそのモップ的をベランダではたいたところ、おぞましいほどの白い粉末状のほこりが舞った。まるで黒板消しのようだ。
たしか15の時に高熱を出して、意識が朦朧としながら土曜日に学校へ行った記憶があるが、それ以来の38度5分をたたき出す。汗をかきながらも寒気がして体が震えた。
嫌な予感はあったのだ。むしろ、よくここまで持ちこたえてくれたと、我が体ながら褒めてやりたい。ライブ前に風邪などひけないという思いで踏ん張っていた。それが終わって気も抜けようなら体も緩む。インフルエンザでさえなければ文句はいわない。
嫌な予感はあったのだ。むしろ、よくここまで持ちこたえてくれたと、我が体ながら褒めてやりたい。ライブ前に風邪などひけないという思いで踏ん張っていた。それが終わって気も抜けようなら体も緩む。インフルエンザでさえなければ文句はいわない。
ブンレツグランマのホームで30分のライブ。朝からスタジオに入ってリハをしてから臨んだ。必要以上に力んだ結果、緊張を通り越して「なるようになれ」という思いで本番が始まり、始まってしまえば終えるまで早かった。グランマにも佐渡おけさの歌で参加してもらい、本人も感無量だったようで最後に涙を流していた。僕は泣かなかった。安堵の気持ちと、皆の手前とで、涙腺は締まっていた。
参加してくれたメンバーには感謝の気持ちでいっぱいだ。出来云々ではなく、いいパフォーマンスを披露したと思う。今回のことで学んだことや、自分に足りないものが分かった。そういった面でも良い経験だった。今日は記念日だ。
参加してくれたメンバーには感謝の気持ちでいっぱいだ。出来云々ではなく、いいパフォーマンスを披露したと思う。今回のことで学んだことや、自分に足りないものが分かった。そういった面でも良い経験だった。今日は記念日だ。
運動を疎かにして3年が経つ。3年前は自分史上ではかなり締まっていたのだが、面影はない。その現実を直視せずにきた代償は大きく、先日の健康診断では肥満傾向にあるという結果が出た。一念発起で本気で絞る。
食事制限だけでは限界がある。まずは腹筋20回3セットを自らに課した。1セット目の後半で早くもスピードが落ちる。2セット目、今まで経験したとこのない感触が腹にあった。筋肉痛とは違う。ブランクに、年齢による衰えも加わっているのだろうか。3セット目に至っては10回ずつに分けなければならない恥ずかしさ。本当は、さらに腕立て伏せもやろうと思っていたのだが、腹筋の段階で心は折れた。しばらくは腹のみでいく。
食事制限だけでは限界がある。まずは腹筋20回3セットを自らに課した。1セット目の後半で早くもスピードが落ちる。2セット目、今まで経験したとこのない感触が腹にあった。筋肉痛とは違う。ブランクに、年齢による衰えも加わっているのだろうか。3セット目に至っては10回ずつに分けなければならない恥ずかしさ。本当は、さらに腕立て伏せもやろうと思っていたのだが、腹筋の段階で心は折れた。しばらくは腹のみでいく。
ライブに参加するほぼ全員が集まって最後の練習のつもりで今日を臨んだが、最後の詰めができなかったので当日の午前中もリハーサルをおこなうことにした。
ここまでいろいろあった。スタジオへ予想以上の人が来そうになってキャンセル代全額を負担してまでスタジオを変更したものの、前日にキャンセルが相次いで結局は変更しなくても問題なかったこと。あまり練習に参加できていない人のためにスケジュールを組んだものの、その当人が当日キャンセルしたこと。二つのバンドを組み合わせた結果、メンバーが多くなりすぎて僕では束ねきれなかった。とにもかくにももうすぐ終わる。あとは出たとこ勝負である。
ここまでいろいろあった。スタジオへ予想以上の人が来そうになってキャンセル代全額を負担してまでスタジオを変更したものの、前日にキャンセルが相次いで結局は変更しなくても問題なかったこと。あまり練習に参加できていない人のためにスケジュールを組んだものの、その当人が当日キャンセルしたこと。二つのバンドを組み合わせた結果、メンバーが多くなりすぎて僕では束ねきれなかった。とにもかくにももうすぐ終わる。あとは出たとこ勝負である。
雨は午前中でやみ、アスファルトが照り返しでまぶしい。気温も上昇してまるで春のような昼だった。ちょうどいい天気とはまさにこれだ。外を歩いているだけで幸せを感じる、などと感受性が豊かな風を装うのはおそらく今、頑張っているという自負の表れかもしらん。気を回し、奔走し、尽くしている感。ストレスはたまっているが、終わった時には充足しているよう。あと1週間だ。
舞台を見るのは1年ぶりで、連れて行かれた幼少時を除くと人生3度目である。恵比寿のエコー劇場にて「蛍の頃」を。回転式の装置で場面は2つ、年老いてぼけた現在の母と、その母が仕切っていたキャバレーに活気があった頃を描く。私小説なのだろうか。伝えたいことが山ほどあって、そこから2時間の枠にそぎ落とすのが難しかったかと推し量る。まとまり、バランスが長けていなかった。
料金未払いで携帯電話が止められそうになり、多忙の合間を縫ってびあんち号を飛ばし、auショップへ行く。対応した女性は名札と喋り方で異国の人だと分かった。しかし若干の訛りがある程度で、日本語を流暢に話す。
「身分を証明するものをお持ちですか」と聞かれ、僕は財布がないことに気づき「免許証も保険証もないです」と答えた。しかしこの時点で、財布がない=金がない=払えない、の図式が頭の中で成り立たず、住所と生年月日を口頭で伝えた。何とも頭の悪い話だ。そして支払い金額を言われた時、僕はそれが出せないことに、ここでやっと気づく。「2ヶ月分が未納ですが、いかがなされますか」と聞かれ、僕はばつが悪そうに「2ヶ月分を払いたい気持ちは山々なのですが、いかんせん財布がないので出直します」と席を立った。
僕にとって財布が手元にないのは日常茶飯事で、どうせ家かどこかにあるだろうと、さほど焦っていなかった。しかし彼女は一大事だと思ったようで、驚いた声を出して僕より早くイスから腰を上げた。神妙な顔で「どこかで落とされたのですか」と聞かれ、僕はへらへらしながら「大丈夫です。出直します」といった。そこで彼女は僕に「どうも申し訳ございません」といったのだ。手数をかけて、頭を下げるべきは僕なのに。美しい精神を持った異国の彼女。どうかこの薄汚い国でその心がけがれませんようにと、そう思いながらびあんち号にまたがったが、そう伝えてやればよかったと少し後悔している。
「身分を証明するものをお持ちですか」と聞かれ、僕は財布がないことに気づき「免許証も保険証もないです」と答えた。しかしこの時点で、財布がない=金がない=払えない、の図式が頭の中で成り立たず、住所と生年月日を口頭で伝えた。何とも頭の悪い話だ。そして支払い金額を言われた時、僕はそれが出せないことに、ここでやっと気づく。「2ヶ月分が未納ですが、いかがなされますか」と聞かれ、僕はばつが悪そうに「2ヶ月分を払いたい気持ちは山々なのですが、いかんせん財布がないので出直します」と席を立った。
僕にとって財布が手元にないのは日常茶飯事で、どうせ家かどこかにあるだろうと、さほど焦っていなかった。しかし彼女は一大事だと思ったようで、驚いた声を出して僕より早くイスから腰を上げた。神妙な顔で「どこかで落とされたのですか」と聞かれ、僕はへらへらしながら「大丈夫です。出直します」といった。そこで彼女は僕に「どうも申し訳ございません」といったのだ。手数をかけて、頭を下げるべきは僕なのに。美しい精神を持った異国の彼女。どうかこの薄汚い国でその心がけがれませんようにと、そう思いながらびあんち号にまたがったが、そう伝えてやればよかったと少し後悔している。
げんは担ぐほうだ。女性と会う際は前日に自慰行為をしない。たとえその日は夜を向かえる前に別れると分かっていてもそれとは別問題で、しない。麻雀などをやる際には前日からゲームの類をしない。勝ち運を取っておこうという魂胆がある。禁欲によって報われると思っている節があるのだ。
さて来月の頭は、僕にとって2009年のピークが早くもやってくる、大事なライブがある。そのために今から物欲を抑える生活を送っている。行きつけの店でセールが催され、欲しい服があったが我慢した。何かとがんじがらめの日々。
今日は数えて8回目の練習だった。人数が多いことと、僕に束ねる力がないこととで、まとまりが悪い。物欲のストレスに本番の不安が重なり、髪が抜けそうである。
さて来月の頭は、僕にとって2009年のピークが早くもやってくる、大事なライブがある。そのために今から物欲を抑える生活を送っている。行きつけの店でセールが催され、欲しい服があったが我慢した。何かとがんじがらめの日々。
今日は数えて8回目の練習だった。人数が多いことと、僕に束ねる力がないこととで、まとまりが悪い。物欲のストレスに本番の不安が重なり、髪が抜けそうである。