ちょいネタ、虎の巻。
子供の頃、
外国にいた時、
たまたま、
野生の赤ちゃんの虎が、
私のところに来た。
遭遇。
どこに動いても、
いつまでも、
ずっとずっと、
付いて来る。
4日間、一緒にいて、
その後、2年間、
1年に1回だけ会った。
時は経ち、
中学の時に、
「虎の親が会いに来る」
という動物園のイベントの知らせが入った。
「虎と会って下さい」
「中です」
M「はっ?」
M「どういうこと?」
M「一応、行きます」
市の全校の同級の生徒がイベント参加。
みんなが見守る中、
虎がいる中に、
飼育員と入って行った。
M「イヤだな」
M「何のこと?」
記憶なし。
一回、外に出て、
みんなと虎を見たら、
なぜか、私に甘え放題。
甘えた声を連発。
M「何だ?どうした?」
M「何だ?お前?」
M「俺にしか来ん」
動いても、動いても、
付いて来る虎。
虎が虎くんになった様子。
M「デカすぎやろ」
M「俺に寄って来るね」
M「何で?」
M「とりあえず、行くよ」
飼育員と虎エリアの中に入ると、
いきなり抱きついてきた大きい虎くん。
虎くんのはず…。
M「うわっ」
M「何これ?」
M「危なくない?」
「好かれてますよ」
「かなり」
「甘えてますよ」
M「甘え?」
M「デカすぎ」
ハグハグ、
トントン。
M「何で?」
「虎の親っ!」
「その子の気持ち!」
とりあえず、
本能で、虎の両手を持って、踊った。
M「ダンスか!」
M「虎とダンスとかありえん!」
「オォーーーーイ!」
「ヤッターーーー!」
あまりにも、
周りが喜んで騒いでいるから、
大きな声で外にいる同級生たちに言った。
M「ふざけるな!」
M「終わり!」
リスクありで注意。
刺激せんでくれ…
頼むから…
しかし、後発隊が…
「カッコいいよー!」
「キャーーーー!」
M「カッコは良くない!」
M「それどこじゃない!」
M「キャーじゃない!」
M「危ない?」
M「なに?なに?」
M「はっ!?」
危険かと思って、焦った。
しかし、虎は、それぐらい甘え放題。
M「甘えさせ続けていいの?」
M「最後はー?」
M「甘えの最後は?」
M「もういいよ」
M「ムツゴロウさんじゃない」
抱き合いと、ダンスを3分ぐらいして、終了。
外に出たら、
詳しい先生から、私が、その虎の親と聞かされた。
そういえば、赤ちゃんの頃、
噛んだり引っ掻いたりと、
激しく甘えてきた。
傷だらけになって抱っこし続け、
ミルクや、お菓子をあげた。
虎「おまえしかいないんだよー」
虎「おぶってくれよー」
虎「まもってよー」
虎「たべたい」
そんな訴えがありながら、
「悪ガキがー」と、
両腕を持ったりと、
技をかけたこともあった悪ボウズ。
そうやって、
一緒に過ごしたことがあったな。
虎は、大きくなっても、
私のことを覚えていたんだね。
凄いな。
そりゃ、みんな感動するわ。
見事な引っ掻き跡。
制服破けたのに、浅い傷。
精度高すぎ。
おまけに、
左腕に長く薄い線傷、
唇、耳の後ろ、胸に点の爪痕。
虎の授けでしょうか。
虎率高いな。
またまた、虎との思い出でした。
まだあるよ。