中央線の武蔵境駅から、三鷹天命反転住宅迄の距離はクルマで10分強。

 

それにしても日差しの強い夏日、私の段取りの悪さで

駐車に手間取ってしまい、それだけで暑くて参りましたあせる

 

建物は全9戸、内、2戸は管理やイベントのための事務所として使用。

体験宿泊用が2戸あるので、実際に賃貸住宅になっているのは5戸。

 

1番奥、住んでる部屋の玄関前には、椅子とテーブルが置かれていました。

 

 

共用廊下のはずですが。。管理はけっこう大らかみたいですね。笑

 

いよいよ、体験宿泊用の部屋へと通されます。

 

 

って、ん?このドアどーなってるの?? と思いますよね?

スミマセン、これは出入口ドアではなく、天井についてるオブジェです。

これにもちゃんと意味がありますが、ぜひ現地で説明を受けてほしいので

詳しくは書きません。

 

ちなみに、ひととおりの説明と体験が終了するまでは、撮影は禁止バツレッドされます。

 

学芸員さんが、段階をおって、参加者への質問を幾つも織り交ぜながら、

説明と実体験の時間を充分に取ってから、やっと撮影解禁となります。

 

フックだらけの天井が、この部屋の唯一の「収納」なのですよ、奥サン!

 

 

最初から撮影を許可すると、説明を聴き逃したり、

大切な自分の目で見ること・自分の身体で感じること

おろそかにしてしまうので、それでは意味が無いからなんですね。

 

小石の混ざったモルタルのボコボコした床です。

足袋も脱いで裸足でフミフミしました。

 

 

実は、以前から本や写真で見ていたこの住宅に対して

どちらかというと、私は正直バツブルー否定的バツブルーでした。

 

私が創る空間を見たことのある人なら、わかっていただけそうですが

そう、基本「真っ白礼賛」・「器に個性はいらない」が好きなもので。

(=とりあえず白くしとけ&途中で面倒になってアチコチ古いまま)

 

ところが、ここで説明を受け、体験しているうちに、

「アラ?居るのも住むのも苦痛じゃないかも。。」と感じるようになりました。

 

実は設計も配色も、凡人には計り知れない芸術家の脳から産まれたもの。

 

 

具体的な事は、種明かし・ネタバレになりそうなので書きませんが

なるほどそうかという納得と、リスペクトが心に広がっていきました。

 

そんな、すっかりヤワヤワと肯定的に変化した状態のところで

これを見たら一発でノックアウトですわ。

 

写真右手に注目!  ↓

 

 

障子ですよ!!  

 

 

ここに、あえて昔ながらの未塗装障子で間仕切りですよ!!!

奥サン! 笑

 

 

って、涙目で炎熱く感動していたのは障子フェチの私一人みたいでしたけど。。

 

続きます。

 

 

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「まだカティは当分、帰ってこないよね?」の表情