「WiNDy MT-PRO 1100」のほうは新しい部品入手待ち状態なので、その間「P7-C1」のカスタマイズの記事を書こうと思います。
今回は最近よく自作PCの装飾に用いられる「LEDテープ」に関して、初心者向けに詳しく書くことにします。
LEDテープには、赤や青、白といった固定の単色で光るタイプの他、光の色を変えられるRGBカラーのタイプもあります。
↑ RGB LEDテープの例
単色のLEDテープはプラスとマイナスの2本のケーブルに電気を通せば光りますが、RGBカラーのタイプは間に「LEDコントローラー」というものが必要になります。
厳密には単色のLEDテープでも、光を点滅させたり明るさを調整するような場合には専用の「LEDコントローラー」が必要になる場合があります。RGB LEDの「LEDコントローラー」は、色を変えるために必ず必要になります。
↑ LEDコントローラーの例
「LEDコントローラー」は単品でも販売されていますが、最近ではRGB対応のケースファンセットやPCケースに同梱されていたり、RGB LEDに対応するマザーボードとソフトウェアでコントロールできる物もあります。
上記のような単体の「LEDコントローラー」の場合は、電波式のリモコンが付属しているものが多いですが、中には本体上の押しボタン式や赤外線のリモコン、最近では手持ちのスマートフォンに専用アプリを入れてBluetoothや無線LAN経由でコントロールするものもあります。
●電圧、長さ、幅など
電圧は12Vのものが多いですが、5Vの物もあります。家庭用コンセント(交流100V)から直流に変更するため、ACアダプターなどが必要となります。
ただ、テレビやパソコンなどに手軽に使えるよう「USBコネクタ」(5V)というものもあります。RGB LEDに対応するマザーボードの場合はピンと繋ぐと対応する電気が供給されます。
テープの長さはまちまちですが、コストパフォーマンス的には「5m」のものがオススメです。最近はRGB LEDタイプでも「5m」で千円以下くらいで入手することも可能です。
テープの幅は「約10mm」が一般的ですが、単色の場合は「5mm」という細い物もあります。
↑5mm幅の例。 実際に測ってみると「4mm」でした(笑)
5メートルは長過ぎ! と思うかもしれませんがLEDテープはハサミでカットすることができます。詳しくは後ほど書きます。RGB LEDの5メートルのリールは、先端と終端にふたつ「4ピンコネクタ」が付属していますが、途中でカットした部分を活用するには自分で「4ピンコネクタ」を取り付ける作業が必要になります。ハンダ付けなど自信が無い方は1mとか30cm等の商品を複数購入したほうが良いかもしれません。
また、テープを透明なシリコンゴムで覆われた防水対応のタイプか、むき出しタイプかという違いもあります。ハサミで自由な長さにカットして使う場合は端子のはんだ付け等の加工が必要になるので、ゴム付きのタイプはその部分のゴムを取り除かなければなりません。たた、ゴム付きのほうが取り付ける物の金属にテープの端子が触れてショートするといったトラブルが発生しにくいので初心者向きではあると思います。
●種類
単色LEDテープは端子が+と-の2つですが、RGB LEDテープは+,R,G,Bと4つ端子があります。 また、あまり一般的ではありませんが、RGBの他にWhiteのW、のLEDを加えた「5つ」の「RGBW」や、Whiteの暖色,寒色の2種を加えた「6つ」の「RGBWW」というタイプもあるので、LEDテープやコントローラー、接続部品等それぞれ違う規格を混在させてしまうと正しく光りませんので注意が必要です。
また、同じRGB LEDでも、「アドレス指定可能なRGB」アドレサブルRGBLEDテープも安価になり普及しつつあります。
従来のRGB LEDを「アナログRGB」、アドレサブルRGB LEDを「デジタルRGB」と呼ぶこともあるようです。
多くのメーカーから一気に商品化されてきていますが、電圧が12Vの商品もあれば5Vのものもあり、端子数が3ピンの商品もあれば4ピンのものもあり、、、どうやら10種類以上は規格があるらしく、今のところ混沌としているといった状態でしょうか。ですから、「テープの端子が4つだから、アナログRGBだ!」とか安易に判断してはいけませんし、5V規格のテープに12V流して「プシュー・・」ということもあり得ます。
アドレサブルRGBLEDテープは、まだ今までの一般的なRGB LEDテープの数倍高いようですが、すぐに安くなると思われます。
1本のラインで「それぞれ複数の色を発色させる」といったことも可能で、またLEDチップごとに「点灯」「消灯」という信号も流せるので、プログラミングによってライン上を「流れ星」のように光らせることも可能です。
アドレサブルRGBLEDテープの例
このようにLEDテープはいくつか種類がありますが、この平たいテープを光らせたい場所に取り付けて、対応するコントローラーまでつなぐ様々な加工をする必要があります。
●コネクタやケーブル
RGB LED(アナログ)テープ用のモノを中心にいくつか紹介します。
平らなテープの端の端子から、LEDテープ用の4ピン形状にしてコントローラーに接続することが必須です。
4ピン延長ケーブル(30cm)と、オス-オス4ピン
この「LEDテープ用4ピン」のパーツ同士の先端は基本的に「メス端子」で、それらの間を繋ぐために「オス-オス4ピン」というパーツが必要となります。10個セットとかで販売されています。
延長ケーブルの他に、分配ケーブルもあります。
4分配ケーブルの例
一般的に安価なLEDコントローラーは「1つ」しか端子がありませんので、3箇所とか4箇所を同じ色で光らせたい場合に便利です。
平たいテープの端子からLEDテープ用4ピン仕様にするには、以下のような便利な商品があります。
4ピン変換ケーブル の例
テープのカットした先端を差し込みます。テープの向きに注意が必要。
この商品は「ハンダ付けが必要ない便利ツール」と謳っていますが、接触不良で特定の色が出ないとか、曲がる,抜けるといったトラブルが生じやすいので、私はテープ先端にちょっとだけハンダを盛って金属ヤスリで平らにしてから差し込んでいます。
これはこれで隣同士の端子のハンダが接触しないよう加工に注意が必要ですが。
変換ケーブルの反対側はLEDテープ用4ピン仕様なので、ここまでが「基本セット」という感じです。
また、カットした複数のLEDテープをテープ形状のまま「延長」したり、「分配」したり、「角度変更」するためのパーツもあります。
L字コネクタ
角度を変えて直角に伸ばして光らせたい場合に使えます。 このほか「T字型」や「十字型」で多方向に分配させるものもあります。
端子の構造は4ピン変換ケーブルのテープ側と同じなので、比較的安価ですが接触不良防止のために加工が必要になることも。
また、「直角に光らせたい」といってもこのコネクタ部分は「LEDが無い」ので光が途切れてちょっと格好悪い。。というケースもあります。
ちょっと高いですが、直接差し込む↓このようなものも存在します。
これはコーナーの途切れる面積がより小さくできますし、私が使った限りではテープ端子のハンダ盛りなしでテープをピッタリ挟み、接触不良は起きないよう精密に作ってあるようです。(ハンダ盛りしたらテープが入りませんが)
ただ、テープがスポッと抜けやすいので注意が必要です。
テープの端子にワイヤーを直接ハンダで付けて延長させたい時はこのような↓ものもあります
4連ワイヤーやオス-メス4ピン
4連ワイヤーの先端にオスピンが付いている商品もあります
・・が、↑これは私が間違って買ってしまったRGBWの5連&5ピンのケーブルです(笑)
でも、余計なケーブルを使わず、ピンも端の1ピンだけちょい曲げれば、4ピン用ケーブルと接続して使えます。
こんな↓ものもありますが、高かったので私は買いませんでした。
両方とも簡単にカッチリ固定できそうです。最終的に「かしめ工具」で上から「ギュッ」と潰して締めるらしいのですが、どのような工具で幾らくらいなのかも不明です。
また、LEDテープ用4ピン仕様のケーブルを直角に綺麗に固定したい時は↓このようなものを使ったり・・
L字変換だけでなく、T字や十字方向に分岐するパーツもあります
分配のケーブルはまぁまぁ設置面積を取りますので、2~3分配ケーブルの代わりにこれを使えばケーブルの小回りが効きます。
以上のようにして「LEDコントローラー」の「4ピン端子」と繋げばよいワケです。
ただ、アドレサブルRGB LED=「デジタルRGB」の場合は、規格によって使用できるパーツが限られますので、詳しくは後日の記事で書きたいと思います。
長くなりましたが、次回は「P7-C1」にLEDテープを追加していきたいと思います。
これまでの「P7-C1カスタマイズ」の記事↓
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