私はよく、感情が表に出にくいと言われる。
おいしいものを食べて「おいしい!」と言ったつもりでも、隣にいる友達には平坦な「オイシー」に聞こえるらしく、「この店、微妙だった??」と言われる。
サプライズをされても、驚きの表情があまり出ず、「あれ?もしかして知ってた?」と言われる。
そんな私にも「死産」は堪えた。
夢クリで不妊治療をして結婚5年目にやっと授かった赤ちゃん。
順調に夢クリを卒業して、つわりも落ち着いて安定期に入り、周りにも報告した後、心臓が止まってしまった。
赤ちゃんの心音を聞く「エンジェルサウンド」で発覚した。
もちろん、これは安心するために買ったものだったのに、自分で赤ちゃんの心臓が止まっていることを発見するのに役立ってしまった。
子宮内胎児死亡が発覚後、私は親の前でも、夫の前でも、友達の前でも泣かなかった。というか泣けなかった。
1回だけ、葬儀屋さんが火葬してお骨を持ってきてくれた時、骨壺に書いてある「〇〇家男児」という文字を見て涙があふれた。私たちには男の子の赤ちゃんがいたのにもういないんだって実感してしまった。
その後、友達と会ってもぱっと見は元気にしてるし、涙も見せなかった。周りの人からは「意外と元気そうで安心した」と言われた。
仕事は、産休がとれたので(というか、とらないといけない週数だったので)、2ヶ月休んで復帰した。当然仕事中は、以前と同じように働いていた。
外ではそんな感じでも、裏では睡眠薬と精神安定剤が必要だった。
夜は薬がないと寝付けず、昼間は外に出ると過呼吸になった。電車やバスに乗るとお腹が痛くなり、1駅で降りてトイレに駆け込んだりしていた。それに、毎晩ひっそりと赤ちゃんのことを考えて涙を流していた。
薬は依存したくなかったから早めにやめたけど、そんな生活が半年以上は続いたと思う。
私は亡くなった赤ちゃんに名前をつけたり、語りかけるようなタイプの人間ではないけど、3年近く経つ今でも、思い出すだけですぐ泣ける。
それぐらい死産は辛い。