思い出せない音が時々…今日は「スーパー・セッション」 | アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ

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ヤフブロ移民組

 ふとした時に頭の中で何かの音楽が鳴っている。または思い浮かべている。でもそれが何の曲なのかわからないことがある。

 昨日、もしくはここ数日でラジオで耳にしたとか、自分で何かの音源を再生して聞いたとかならば思い出すのだろうが、手がかりなしの場合が割と多い。複雑なギターのフレーズであったり、英語ならまだしも何語かわからない歌詞にのって歌われる曲の一部だったり、ドラムの打音だったり、ベースソロだったり…頭の中で鳴っている音を具体的に言い表すことは不可能である。AIだって私の頭の中のイメージが何なのかは答えられないだろう。

 一体誰の何の曲か?すぐわからないと結構気持ちが悪い。何故、私の脳細胞がどういう理由でこの曲を再生しているのか疑問である。一日考えて答えが出ることもあるが、終いには想起した曲の音が何だったか忘れてしまうこともある。そうなると苦笑するしかない。

 今日の思い出せなかった曲の数々は「スーパー・セッション」というアルバムの収録曲だった。切れ切れのフレーズが頭の中で再生され???。数時間考えてやっと思い出した。レコードは持っているがもう何年も聞いていない。勿論、ラジオでも配信でも最近聞いた記憶もない。理由を考えた、ブログでもジジイのことを書くのが続いて、ここ数日ジジイ「グレイテスト・ヒッツVOL.Ⅱ」のCDを良く聞いていた。アル・クーパーのことを無意識に思い出していたということだった。

 アル・クーパーなどと言って、今となってはどれだけの人がわかってくれるか疑問だが、ジジイの「ライク・ア・ローリング・ストーン」のオルガン奏者というのが手っ取り早い説明かも知れない。アルは、ブルース・プロジェクトのメンバー、ジジイのセッションメンバー、ブラッド・スウェット&ティアーズのオリジナルメンバー、ソロヒットとして「ジョリー」が有名、マルチアーティストで、名プロデューサー等々、説明したら長くなるので省略。

 「スーパー・セッション」というアルバムは、1968年リリース。ギターのマイク・ブルームフィールド、そしてステファン・スティルス(このレコードではスティーヴと表記)とアル・クーパーの三人が主体となって録音されている。レコード盤では、アルバムA面がマイク、B面がスティーヴがギターを弾いている。このアルバムを初めて知った10代の頃で(多分、1970年代半ばだった)、何がスーパー・セッションなのか理解できなかった。と言うより彼ら3人について良く知らなかったから、自分的には「あんまり有名じゃない人たちが集まって何でスーパー・セッション?」とか思ったはずである。どういう経緯でこのアルバムを聞こうと思ったのか覚えていないが、手元にあるレコードは1977年再発の廉価盤。買ったのもその年の10月だ。昔、私はレコードの帯に買った日付を書き込むのを習慣にしていた。

 アルバムを聞き「お代官様、私が間違っていました。ヘヘー」と頭を下げる心持ちで、その後、アル・クーパーやマイク・ブルームフィールドに心酔した訳である。ブルース、ソウル、そして当時のサイケデリックな要素を凝縮した不思議な作品である。傑作であることは間違いない。

 ところでこの記事を読んでくれている方、頭の中で鳴っている曲を思い出せなかったことはないだろうか?

 

 

 

 ●ソニーミュージックのアルクーパー紹介

 アル・クーパー | ソニーミュージックオフィシャルサイト (sonymusic.co.jp)