今回ご紹介させていただきますのは、コチラです⬇️






石川智健さんの、「60   誤判対策室」です。


無罪を訴える死刑囚の事件を再調査し、冤罪の撲滅を図る新しい組織、誤判対策室。


現職の刑事1人、弁護士1人、検察官1人の計3名で構成されるこの新組織は、発足してから半年、ほぼ何も実績のない状態でしたが、刑事の有馬が行きつけの小料理屋の女将から得た情報により本格的に動き出します。


32歳の母親とその幼い娘二人を殺害したとされる古内という男は、本当に犯人なのか………


重めの社会派ミステリーという感じでしょうか。この誤判対策室という組織は、あくまで無実を主張する死刑囚の事件を扱うのが基本ですが、古内は自分が犯したとされる罪を全面的に認めています。なので本来は古内の事件は再調査の対象にはならないはずですが、そこには有馬刑事を突き動かす背景があって。


そして弁護士である世良、検察官の春名もそれぞれの経緯で誤判対策室設置の本当の政治的理由を知り、精神的な動揺を抱えながらも有馬とともに真実の解明に突き進んでいきます。


読み応え抜群の作品でした。


日本の司法が抱える様々な難しい問題などにも触れられており、考えさせられるし、正義とか正しさ、それと反する感情など、やっぱり人間の社会ってややこしいな、とも思わされるし😅


なんて言うか、100%の正解なんて望めない世界っていうか。でも、どこかで折り合いをつけなきゃやってけないっていう(^-^;


さていかがでしょうか、機会がありましたらぜひ✨✨