今回ご紹介させていただきますのは、コチラです⬇️
長編作品です。
喘息の持病を持った六歳の男の子が、母親の不在中に発作を起こし亡くなったという事件における裁判員裁判の補充裁判員(正規の裁判員に欠員が出た場合に裁判員を務める)に選ばれた折川福実が主人公。公判中に一人欠員が出たため、正規の裁判員として参加することになった彼女だったが、他の裁判員も含め、非常に判断の難しい内容に頭を痛めることになる。そして、合議の結果出された判決は………
出だし、というかこれ、ほぼストーリー全部なんですが、読み始めてすぐに、物語に強く引き込まれましたね😂
例えば、強盗殺人みたいな、比較的クロシロ判断しやすい裁判ならまだしも、この作品で扱われているのは保護責任者遺棄致死事件。2年前に夫を事故で亡くした千晶は、それから一人で喘息持ちの息子の面倒を見つつ、務める広告代理店では責任の伴うポストについていて、非常に多忙だった。事件当日は、息子の徹が風邪で具合が悪そうだという保育園からの連絡を受け、会社を抜けて彼を家まで連れ帰り、薬を吸引させた後、症状の落ち着いたのを確認して再び会社へ戻ったが、予定外のトラブル等が重なり帰宅が遅れる。しかし、帰宅するともう徹の意識はなく、救急搬送されたものの、喘息の発作による死亡が確認された。
このケースで、母親の千晶を有罪とするのか無罪とするのか。有罪なら、量刑と情状酌量の余地は認めるのか否か。
はい、難しい💦
公判の進展によって、色々な証言が出て 、またあっと驚くような事実も浮上します。そういった判断材料を咀嚼しながらまた、福実をはじめ裁判員たちは、自分の過去の経験や彼らなりの常識、感情なども勘案して話し合いを進めていきます。
そういう流れが、ひたすらに淡々と描かれていきます。
驚くような新事実は出てきますが、作品としてどんでん返しのような仕掛けがある訳ではなく、最終的な判決も、ある意味自然なものでした。判決が出た後、さほどの余韻も残さず、スーッと作品は終了します。
にも関わらず、何故か読後、やはりちょっと胸がざわつきましたね😅
作品が、全く読者をどちらかの判断に誘導しようという意図のないように淡々と書かれているので、逆に読者は色々考えさせられます。あなたはどう思う❓みたいな💦
恥ずかしながら、実は夏樹静子さん、読ませていただいたのはこれでまだたった2作めでした。ちょっと今後、探して他の作品にもあたろうと思います。
いかがでしょうか、機会がありましたらぜひ✨✨✨

