高校野球で特待生制度が問題になった。みんな知っていた公然の優遇制度なのに、いきなり高野連タテマエ軍団がドドドッと登場して「けしからんじゃないか！」と。
高野連は、夏の甲子園で朝日新聞社、春の選抜では毎日新聞社と仲良しで、そういう新聞社が「知らなかった。驚いた」ということはありえませんね。
知っていたのなら「ズルイぞ」、知らなかったのなら「間抜け」でしょう。
鹿児島県のＫ学園は塾へのＰＲで「次は東大をねらいます」と宣言。甲子園で知名度を上げて、その次は東大合格。これは私立の必勝パターンなんですね。最初に成功したのが神奈川県の桐蔭学園。智弁和歌山もこのタイプです。それと、女子校が共学に変わるときにも高校野球が利用されますね。愛媛県の済美が典型的。滋賀県内にも似たような作戦で突っ走っている高校があります。
スポーツの才能を評価して優遇するのは、決して間違っていません。
ただ、野球留学という「安寿と厨子王」みたいな話が、あれが困る。純真な野球少年の背後で野球利権がうごめくというのは、そりゃあいけません。何らかのルールは必要ですね。野球留学を制限したらいい。青森や山形から甲子園に出ても、選手たちは関西出身の生徒ばっかりで、ベンチは関西弁というのは、そりゃあ変です。美しくない。青春が輝かない。
今、おうみ塾はゴールデンウイークの休暇中。今日は皇子山球場へ高校野球を見物に。皇子山球場は改装工事が終わって、立派な球場になっておりました。試合は東山高校対膳所高校。おうみ塾は東山高校にもお世話になっているけれども、ここは地元の膳所高校を応援しました。第１試合は３－０で膳所高校が完封勝ち。甲子園は近い。第２試合はボコンボコンと大差で負け。う～む、甲子園は遠いかもしれない。
そういえば春の県大会では彦根東高校が勝ち上がっているはず。決勝はどうなのだろう。電車が瀬田川を渡るときに、朝日レガッタのレースが見えました。皇子山でも瀬田川でも青春が輝いているなぁ。
ゴールデンウイークも残り２日。５日間ばかり遠くへ旅行していて、これか読書で。韓国の大型小説「太白山脈」を探していたら、県立図書館にあることがわかった。さすが県立図書館。でも、この小説は全10巻の超大作。休暇中に読めるかなあ。
今日の写真は藤野先生。黒板の内容から推理すると、西南戦争のラストシーン「かよういして西郷は城山の露と消えた」ですね。見学していた若いＴ先生が「ものすごいパワーと技術でした。見学を忘れて引き込まれました」と感激していました。情熱と技術が若い世代に伝わりますように。藤野先生、後輩の指導をよろしくお願いします。