深津絵里 さんやりましたね
おめでとうございます
第34回モントリオール世界映画祭 最優秀女優賞受賞
なんだかうれしくなります
さてさて、『悪人』の公式サイト』 を見ると、いさぎがいいですね
なにがって
それは、妻夫木聡さん 演じる清水祐一が満島ひかりさん 演じる石橋佳乃を殺害したと書いてあります
普通の映画なら犯人探しと逃亡と大どんでん返しが待っているのですが、犯人がわかっているのなら、この映画のテーマは何
ということを見込み客に問うているわけです
原作を読んでいる人は別として、この作品がいわんとしたことを探るのが、この作品を見る楽しみでもあります
この作品、テーマは大きく2つです
人生の出会う順番が違っていたなら、その人たちは幸せになれたのかもしれません
でも、運命が用意した順番で出会ったからこそ、その人を愛おしく思えたのでしょうね
先に出会っていたら興味すらもわかなかったかもしれないわけです
すべては順番であり、それが運命なのでしょう
その人を取り囲む人たちがどんな人たちかによって、人生は豊かにも貧しくもなります
悲しいかな、それが運命(さだめ)だということを真摯に考えさせられること…この作品はその部分をえぐります
一期一会自分のなかで素敵な出会いだと思える人をまずは大切にすべきなのかもしれませんが、それはあくまでも自己都合でであることに気がつかなくてはイケないんですね
そのことに気がついていたなら、満島ひかりさん演じる石橋佳乃は死ななくてすんだはずです
妻夫木聡さん演じる清水祐一は人を殺さなくてすんだはずです
それが、この作品のひとつのテーマである
『なぜ殺したのか』
という問いに対する答えのような気がします。
映画の中のシチュエーションや人物の中に気持ちが入り込んでしまうことがあります。
幼い頃だったら、男の子ならヒーローものに、女の子ならお姫様ものに…
そういった感情を、妻夫木聡さん演じる清水祐一と深津絵里さん演じる馬込光代が逃避行の最終到達地点に選んだ灯台での数日間に感じてしまいます
そう何か自分もそこにいるような安心感というか居心地のよさを感じてしまうのです
いつ終わるのか自ら終わらせるのか誰かに終わらせられるのか決めなくてはいけない逃避行なのだから、苦しくてつらいのかもしれません。
でも、それでは終わらない安堵の気持ちがそこにはあるから不思議ですきっとそれが…
もうひとつのこの作品のテーマである
『なぜ愛したのか』
という問いに対する答えかもしれません。
加害者の立場と被害者の立場を考えさせられる点においては映画『告白』 もこの『悪人』も同じところを突いています
もちろん、アプローチも答えの導き方も違います
エンターテイメント性として『告白』は、まさに「ドッカーンなんてね」というのがぴったりなほど、テーマは重くても痛快でした被害者は100%かわいそうで加害者に同じかそれ以上の報いをしましょうと
しかし、『悪人』が最終的な答えとして用意してくれたのは、世の中の加害者は50:50で被害者の側面を持っているということです。50:50だからこそ、その加害者の人生を解き放ってあげたくもなり、純粋に時計の針を巻き戻してあげたくもなります
もちろん、何の苦しみを感じることもないただの悪人も登場しますが、そこには何の同情も生まれないばかりか、殺意さえ感じます
誰が、本当の悪人なのか、真の悪人とはどんな生き方をしているやつなのか、そっと、でもずしんと心の底から問いかけてくれます
監督は李相日さんです。『フラガール』 以来4年ぶりの長編映画のメガホンです
脚本は原作の吉田修一さんと監督の李相日さんです。
李相日さんはいつも原作者の方と一緒に脚本を詰めていきます。
フラガールのときももちろん原作の羽原大介さんとでした。
だから、納得のいく独特の蓋をしたいけど蓋をしてはいけない部分の深みが出てくるのかもしれませんね
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