PAエンジニアはただ音を増幅させるだけと思う人がいるが、単純に音量を上げるだけでは多分チケットを買って来てくれる人は満足させることは出来ないだろう。
クラシックではPAが絡むのは録音くらいのものだが、POPやロック等ではCDで聞く音に限りなく近い音でかつ、ライブのグルーヴ感も求めて人は来る。
ライブハウスならステージから直接聞こえる音とスピーカーからの音をミックスして総合的なバランスを取らなければならない。繊細なこだわりのあるアーティストだとそのバランスと自分たち音の両方に完璧を求めてくる。
大きなコンサートホールの場合も同じようなものだが、会場が持つ残響等を考慮に入れながら大音量でも隅々にバランス良く音が届くように調整をする。
従って、プロはお抱えのPAエンジニアを連れて来ることがほとんど。付き合いが長ければ長いほど、アーティストの思った通りの音を黙っていても作って出してくれるからだ。
厄介なのは予算もなく場所ごとに違うPAでやる場合。リハの時点で綿密に打ち合わせをしながら1曲ずつ調整をしなければならない。いくら数をこなしているPAでも何も指示がなければ、自分の好みの音にしてしまい、アーティストにも観客にもイメージと違った音になってしまい、ライブ全体が台無しになってしまう。
裏方であっても、演奏の善し悪しを決定付けるのはPA次弟。地方の大きなホールでよく客席を潰してまで中央にどんとミキサーを置き、陣取っていることが理解出来たと思う。



