銀の匙の最新9巻が発売され、さっそく読んでみました。(注:以下ネタバレありです。)
タマコはえげつないくらいの金のエキスパートで
経理が得意なわけですが、
八件からお願いされて豚ファンドの経理、
あっさり引き受けましたね。
タマコ自身の経理の経験値になるというメリットもあったわけですが、
それが決定打ではなかった。
信頼している八軒が頼んできたから引き受けた。
これが決めてになったわけです。
これってすごくもっともらしいけど、実はなかなか難しいことです。
農業とは全然違う分野で、
例えば勉強にしてみましょうか。
あなたが今、英語のTOEICの勉強をしたい。
でもどうやって勉強を始めたらいいかわかんない。
そこで、あなたはだれか英語の勉強を教えてくれる人を探しているわけです。
そこにTOEIC900点ぐらいの人がいきなり現れたとして、
そいつがいきなり、
「あなたにTOEICの高得点の勉強の仕方を教えてあげます。代金として1万円いただきます。」
っていってきたらどうするか。
絶対断ると思うんですよね。
信頼がないから。
たとえ本当に1万円払ってTOEIC高得点取れるようになるとしても、
それが本当の事実でも、
そもそも信用してないから断ってしまう。
でも、もしもたった1万円でTOEIC900点取れるとしたら飛びつきますよね、本当なら(笑)。
私なら絶対買います。
でも現実には私も含めてほとんどの人が絶対に買わない。
つまり、売っている商品がどうこうという前にそいつのことを信用できるかってことが重要になっている。
それで始めにふるいにかけているわけです。
じゃあ、どうすればいいか?
信頼関係をつくるしかないですよね。
銀の匙の話に戻ると、
八件はタマコから信頼を勝ち取っていたから最初の壁を超えることができた。
その次に経理の経験っていうタマコにとっておいしい仕事内容だったからタマコはそれを引き受けた。
この順番ですよね。
最初に自分のファンになってもらって、
次に仕事や商品の内容で判断してもらう。
だから、最初から仕事や商品の内容をどれだけ説明しても引き受けてもらえない、買ってもらえないということが起きるわけです。
最初は自分のファンになってもらうところから。
そして、どんどんファンを増やしていけばいい。
つまり、タマコをどれだけ増やせるかが大切になってくるわけです(笑)。
第2、第3のタマコっていうか、御影や駒場っていう仲間、ファンが八軒のそばにいるから物語は面白いし、八軒は押しつぶされないんですね。
ヒロインの御影のほうがタマコよりも格上だけど(笑)
