ゆずの種を蒔いてみました。
きっかけは、我が家のみかんとゆずの種を見て思った事。
それは、両方接ぎ木した物を購入したのですが、「接ぎ木により品種改良されて美味しい果実やたくさんの果実を収穫できるようになるけれど、その果実の種に長所は受け継がれないのか。」と言う疑問。
調べてみると、柑橘系はほとんど接ぎ木で増やすらしく、理由は「蒔いた種と同じ品種の実が生るとは限らない」と言う事。
で、なぜ同じ品種の実が生らないかと言うと、詳細は省きますが、柑橘系の種はそのでき方で多胚性と単胚性に分かれ、多胚性の場合1つの種にたくさんの胚(芽)を持つ習性があり、単純に「どんな芽が出るのかわからない」と言う事らしい。
ところが、ゆずには実生(みしょう:種から育った木)と言うのがあるんですね。
たくさん種を蒔いた結果の成果なんでしょうが、特長は、接ぎ木した木は25~30年で生産性が不安定になるけれど、実生だと100年経った古木でも収穫できるとの事。
ただし、接ぎ木だと収穫まで数年だけれど、実生では早くても10年かかるらしいです。
なので、世の中でことわざ的に言われる「桃栗三年柿八年、ゆずは九年でなりさがる(盛る)、梨の馬鹿めが十八年」と言うのは接ぎ木の事ではないかと。
で、「ゆずの大馬鹿十八年」とも聞いた事があるので、それは実生の事なのだろうと思いました。
と言うのも、接ぎ木と実生ではスタートの段階が違いますもんねぇ。
ちなみに、我が家のゆずは収穫まで9年、みかんはその翌年だったと記憶しています。
ただ、前述のことわざ的なヤツは昔の話で、今は肥料や技術があるので生業とするなら収穫までは早いらしいです。
お父さんはほぼ放置でしたから、ことわざ通りだったんでしょうね。 f(^^;
さて、前置きが長くなりましたが、そんな事で柑橘の種を蒔くと「どんな実が生るのか」、「実が生るまで何年かかるのか」に興味を持ち、種を蒔いてみる事にした次第です。
ただ、そう思ったのは昨年末の事で、既にみかんは収穫を終え、残っていたのはゆずが3個だけでした。
ともあれ、その中から使えそうな種を採取。
【2021.12.25 ゆずの種9個】
種はヌルヌルしていて、それは種を乾燥させない為の物のよう。
また、発芽を阻害する物質もあるとの事で、念入りに、洗剤まで使って種を洗いましたが、なかなかヌメリは取れませんでした。
それで、わからんのが蒔く時期。
普通、植物は春に種を蒔いて夏から秋にかけて収穫するけれど、コレは春に種を蒔いたからと言って秋に収穫できるわけじゃないもんねぇ。
ま、それでも春に種を蒔くのが正しいと思いますけど。
で、ふと思ったのがスイカの種。
夏にスイカを食べた時、その種を蒔いても芽は出ますよね?
と言う事で、そのまま蒔いてみました。
ダメなら来年やり直します。 f(^^;
それで、この時は12月だったので、自然に任せる外置き(5個)と寒さを避ける室内置き(4個)に分けました。
【外置き】
【室内置き】
で、その後1か月が経ち、2か月経っても芽を出す事はありませんでした。
「やはり、種を蒔くのは春だったか・・・・・」と思いましたよ。 (>_<)
と言うか、後から知った事ですが、発芽させるのには直接土に埋めない方が良かったようです。 (>_<)
それと、これも後から知った事ですが、ゆずの芽は当たり外れが大きく、中には生長が遅い芽や育っても実をつけない芽があるんだそうな。
そう言う事からすれば発芽しないヤツもあるんだろうと思う次第。
実際、今までの種蒔きでも発芽しないヤツはありましたからね。
そのせいでしょうね、ゆずも一般的な植物同様にたくさん種を蒔いて発芽させ、生長が良い物を育てていくのが良いらしいです。
とは言え、今年は「時すでに遅し」。
それで、今回の種は諦めていたんですが、プランターの土を処分せずそのままにしていた今年4月16日、何気なく外置きにしていたプランターを見たらニョッキリと芽が出ておりました。 (^^)
【2022. 4.16】
ゆずの芽なんて見た事がないけれど、雑草でないのはわかるので、おそらくゆずの芽。
その後、それが確信となる葉が出てきました。
【2022. 4.28】
芽を出したのは5個中3個で、葉が出たのは2個、そして、現在はこんな感じ。
【2022. 5.15】
せっかく芽が出たので枯らしたくないんですけど、上手くいきますかねぇ。 f(^^;
ところで、室内置きにしたプランターは4月28日時点でも芽は出ていません。
【2022. 4.28】
思うに、イチゴの苗なんかもそうだけど、種にも「寒さを認識させる」と言うか、「休眠期」が必要なのではないかと。
つまり、外置きにしたヤツは自然のままにしていた事で芽が出たように思います。
あとは芽が出たヤツの植え付け時期。
葉が4枚以上出ているので大丈夫だとは思うんですけど、失敗したくないのでもう少し待つ事にします。
それはそれとして、これはどんな木になりどんな実をつけるのか、それとも実はつけないのか。
結果を見るには最低10年必要だし、まだまだ死ねないよねぇ。 f(^^;
それと、実が生らない前提で考えると今年も種を採取して蒔く必要があります。
考えてみると、こう言う分野の研究って時間が必要だから大変だねぇ。 (>_<)
だけど、今ならそう言う機関は遺伝子レベルで調べられるから待つ事はないか・・・・・。 f(^^;
お父さんの場合は、葉の形が違うとか、何か特徴を見つけて判断するしかないですが、それにしても知識に乏しいよね。 (>_<)
では、また! (^o^)/