発達障害ビジネスはどんどん増え続けています。なぜ増えるのかというと、発達障害に関する社会の理解が深まったわけではありません。発達障害に対する誤解と偏見が広まり、それを利用してお金をかせごうとする人が増えているだけです。
実際に発達障害に関する職業についている人の多くが、精神障害と発達障害の区別がつかない人達で、はっきり言ってしまうと精神障害のことを発達障害と思い込んでいる人達です。精神障害によって出来なくなることを、生まれつきの障害が見逃されていたのだと思いこんでいる人達です。
精神症状が少しずつ現れて、今までできていたことが出来なくなってきている人や子供達を、見逃されていた発達障害だと言うだけで、自分たちの仕事が潤うわけです。
経験年数の浅い精神科医でも、子供の臨床経験がない精神科医でも、そもそも精神科の臨床経験が全くない小児科医や他の科の医師であっても、そもそも医学知識が全くなく入院患者もみたことがないような心理士やカウンセラー、行政の担当者、教育関係者、学校など教育機関、法律家、なんでもありです。本を書いたり、インターネットで配信したりなんでもありです。
精神科医が発達障害を見逃している(実際には認知機能障害や社会機能の低下、陰性症状、前駆期などを当然のこととして理解して治療しているだけなのに)、発達のでこぼこだ、特性だ、と呪文のように繰り返し唱えているだけで仕事が増えるわけです。
子供の頃の成長が正常だったという記録や証拠はいくらでもあるのに、本人や家族の話しからも小さい頃に障害児でなかったことは誰が聞いても明らかなのに、本人や家族の話しもたくさんの資料も無視して、自閉症やADHDが軽度だったから気づかなかっただけです、と意味不明な説明で患者さんや家族を騙し続けています。
さらにはその意味不明な診断を強要さえします。子供の頃は普通だったのにと話しても、知能検査の結果をみせられて生まれつきの精神遅滞だと言われて傷ついたという話も何回も聞きました。
全く心あたりのない自閉症やADHD、発達障害などの診断を受け入れないと職場や学校などにいられなくなってしまうために渋々認めてしまっている人もたくさんいます。もちろんこんな出鱈目診断をするには心理士や医師が関わっていますから、そういう人達は自分のところにくる患者や仕事が増えて潤うので嬉しいのでしょう。
彼らにとって、自閉症やADHD、知的障害は小さい頃から療育が必要な障害(そして療育したとしても正常にはならない)ではなくて、親や家族や親類、配偶者、先生や友人、同僚や上司もみんなが正常だと思っていたのに、ある時、自分だけが発見できる(彼らの空想上の)障害なのです。
彼らはとにかく知能検査を受けさせれば発達障害かどうかわかると信じ込んでいますから、知能検査を受けるように促します。そして知能検査の結果が何を意味しているかわかっていませんから、4つの項目がばらついている、IQが低い、これが生まれつきの発達の偏りだ、今まで気づかなかったのだと、鬼の首でもとったかのように患者さんや家族に説明し、実は自閉症だったけど軽くて気づかなかった、実はADHDだけど軽くて気づかなかった、知的な遅れがあったけど軽くて気づかなかった、大丈夫、精神障害ではなくて、軽い自閉症ですよ、軽いADHDですよ、軽い知的障害ですよ、と自閉症やADHD、知的障害という障害をまるで患者さんや家族を安心させるための言葉として使うのです(彼らがいかに自閉症やADHD、知的障害という障害を理解していないか、軽くみて馬鹿にしてみているかの証拠です)、そして、彼らの発達障害ビジネスに巻き込みます。しかも自治体や公的な機関まで一緒になってこんなことを後押ししています。
そして、発達障害とは全く無縁の子供や大人が、発達障害をうたった人達のところで何年もさんざん見当はずれの対応を受けたあげく、精神障害がいよいよ手に負えなくなったり、そもそも彼らの発達障害ビジネスにも参加できないくらいの状態になったりして、彼らが目の敵にしていた精神障害と診断して治療ができる精神科医のところへ助けを求めにくるのです。
私たちのような患者さんの予後を改善するためにルールを守り、エビデンスにのっとって臨床を行っているような精神科医のところには、発達障害ビジネスにとりこまれてから何年も、時には10年以上もたってから(その始まりはどんどん低年齢化していて、多くは中学や高校に始まり、中には小学校、就学前ということもある)、入院などでようやくたどり着いてきて本来受けるべき治療を受けられるようになります。
ある時点(精神疾患の好発年齢)から行動や言動が変化し精神症状が進んでいっているのに、ずっと発達障害関連の相談所やら施設やら学校やら行政が関わっていて年齢を重ねているのです。つまり、それらに関わるたくさんの人達は、精神障害をずっと自閉症、ADHD、知的障害だとして扱ってきたわけです。誰も精神障害の治療につなげてくれなったわけです。精神障害と診断されるのは悪いことかのように、まるで精神障害と診断できる精神科医にあわせないようにされてきたかのように。
診断基準を守るような精神科医は彼らにとって不都合なのです。専門知識や常識的に発達障害ではないことを説明してくれる精神科医は迷惑な存在なのです。そんな精神科医は露骨に嫌な顔をされてけむたがられます。診断基準も常識も生活歴も病歴も無視して自閉症かADHDか知的障害と言ってくれて、出鱈目な病歴を作ってくれる医師がいないと彼らの商売は成り立たないのです。そして多くの患者さんがこんな人達のすすめるたった1回の意味のない知能検査で人生を狂わされています。
発達障害ビジネスにとりこまれている間に、精神病が進行して当たり前に出来ていたことが出来なくなり、社会生活が送れなくなり、予後が不良となる患者さんがどんどん増えています。
精神病は最初の数年の治療が適切にできるかで予後がかわります。こんなこと製薬会社の宣伝や講演会でも何度も聞いているはずの基本事項です。
精神障害は脳に起こる病気です。脳に起こる病気を適切に対応せずに放置していれば将来どうなるかは素人でもわかりそうなものです。それを精神医療に関わる多くの人がわからなくなってしまっているのです。
何年もたってようやくまともな精神科医のところへくる頃には、相当重症化して複雑化していたり、廃人のようになっていたり、家族関係が悪化して見放されていたり、クリニックや病院、施設からも見放されていたり、本当に気の毒な状態となっています。
こんな人達がお金儲けをするために、自分や家族の人生に大きなダメージを与えていいはずがありません。自閉症やADHD、知的障害という、家族がほんとうに心を痛めて悩み苦労して育てている障害を、こんなでたらめ診断とお金儲けに利用、というより悪用している人達を許してはいけません。
発達障害を利用した詐欺ビジネスを許してはいけません。知能検査を悪用した詐欺ビジネスを許してはいけません。精神障害は命に関わります。障害や命を軽視して嘘までついて自分達のお金儲けに利用するのは本当に許せません。精神科臨床の世界はこんな発達障害詐欺ビジネスに染まった人ばかりになってしまい、患者さんのための治療がほんとうにやりづらくなっています。助けてほしいです。