みなさまこんにちは。

 

 あいもかわらず、発達障害が気づかれない教の精神科医や心理士、あるいはそもそも精神科の知識も経験もない小児科医、産業医など他の科の医師も加わって、毎日膨大な数の発達障害の誤診を生み出しています。

 

 生活歴や病歴は嘘だらけです。本当のことが書かれている病歴なんてみたことありません。生活歴や病歴の捏造、改ざんは当たり前です。

 

 今週も騙された気の毒な患者さんや家族が次々にやってきます。受診の相談もそんな人ばかり。

 

 本当の自閉症やADHDの子供を一度も見たことがないような医師や心理士が、全く別の症状や問題(世界中の精神科医や心理士はみんな知っている、しかもその改善こそが精神科治療の目的でもあるけれど)を、“他の精神科医達が見逃していて自分達だけが気づくことが出来た生まれつきの障害だ”、と思い込んで、ありとあらゆる精神科の患者さんを(気づかれなかった)発達障害という診断に結び付けます。

 

 彼らは精神科の患者さんでは当たり前の知能検査の所見を、“生まれつきの発達の偏りを見つけた”と言って自慢しています。つまり、自分達がいかに無知であるかを自慢しているのです。本当に恥ずかしいことです。

 

 患者さんや家族に、“自閉症が軽いからわからなかったのです”、“ ADHDが軽いからわからなかったのです”、“親も気づかないくらい自閉症やADHDが軽かったのです”、と滅茶苦茶な説明をします。(自分で説明していて、無理があるとか、おかしいとか全く思わないようです。本当にあいた口が塞がりません。)

 

 親も誰もわからない自閉症にADHD。どんな子供でしょう。みたことありますか?健常児だったということですよね。

 

 その辺を歩いている子供達も気づかない自閉症かもしれない、自分の子供が遊んでいるお友達も、気づかれていない自閉症かもしれないし、ADHDかもしれない。あなたが育てている子供も、あなたが気づいていない自閉症かもしれないし、ADHDかもしれないのです。小学校に問題なく入学していたとしても、大きくなるまでわからないそうです。

 

 普通の子供だと思って育ててきても、大きくなって精神科に相談しないといけない問題がでてきた時にようやく、自閉症だった、ADHDだったと判明するそうです。

 

(しかも多くの精神科医は、自閉症やADHDに全く気づかずに、毎日たくさんの患者さんの治療にあたっているそうです。その気づいていない精神科医は毎日患者さんと何を話したり治療したりしていると思っているのでしょう?)

 

 ほとんどの患者さんの家族も本当の自閉症やADHDの子供をみたことがないので、そういうものなのかといつの間にか思い込まされます。

 

 自閉症やADHDの子供なんてみたことがないような人が自閉症やADHDの診断をつけて、自閉症やADHDの子供なんてみたことがないような患者さんや家族に説明するのです。

 

 そうすると学校の先生や職場の人、支援する職種の人も、自閉症やADHDとして対応せざるをえません。どこが自閉症?どこがADHD?と思っていても異議を唱えることもできず、対応せざるをえません。そうして、その一例の周囲にいる人達にもこの発達障害が気づかれない教の人の考えが広がっていきます。

 

 このように”気づかれなかった発達障害”はネズミ算的に増えていきますから、初診できた患者さんが”気づかれなかった発達障害”と診断されている割合は日々増しています。

 

 日本の精神科医と心理士のレベルが恐ろしくレベルが低いのですが、これは日本の精神科がおこした過去最大の過ちでしょう。

 

 特に児童精神科が問題です。

 

 精神疾患は思春期頃から少しずつ顔を出してくることが多く、ごく初期の症状は、朝起きられないことだったり、不登校だったり、精神疾患なのかどうかも判断しがたいくらいの問題から始まることが多いです。非行という形で現れることやちょっとした事件だったりもします。

 

 昔はこんな時期に精神科を受診したりはしなかったのですが、今はすぐに精神科を受診させられます。常識的な精神医学の知識があれば、こういう年代は精神疾患の前駆期や発症危機状態、初期といった時期にあたり、長期的に経過をみないと診断はつけられないことがわかるはずです。

 

 しかし、日本でこれくらいの年の子供が受診すると、診断基準は完全無視で、なぜか、気づかれなかった自閉症、気づかれなかったADHD、気づかれなかった知的障害、というものが真っ先に疑われ、知能検査と自閉症、ADHDのテストを受けさせられます。

 

 何かのきっかけで児童相談所や公的な相談機関に行ってもなぜかこんなテストを受けさせられています。

 

 精神疾患の前兆の時にもこれらのテストは悪い結果になります。当たり前です。それまでと同じような生活ができない、やる気がなくて人と関わらない、引きこもっている、気分が不安定、こんな時にこんなテストをしたら本来の状態(つまり病前の)よりも悪い結果になる。そんなこと小学生だってわかりそうなことです。

 

 そんなことすらわからない人達が、その悪化した結果を、(気づかれなかった)自閉症、(気づかれなかった)ADHD、(気づかれなかった)知的障害、という診断に結び付けます。そして、実際に問題になっている精神症状は全部、二次障害にされます。

 

 ですから、現在、子供を精神科に連れていくと、ほとんどが自閉症、ADHD、知的障害、あるいはその組み合わせにされてしまいます。精神症状は全て、気づかれなかった自閉症やADHD、知的障害から起きた二次障害ということにされます。

 

 もちろんこんな馬鹿なことをしていても、子供達は良い方向にむかいません。そこから何年も経って本格的に精神疾患が発症して悪い状況になってやってくる人が後をたちません。

 

 精神科で治療を受けている患者さんが、子供の頃こういうことが苦手だったと言えば、自閉症が気づかれなかった、ADHDが気づかれなかった、と言われて、主病名が自閉症、ADHD、知的障害、にされてしまいます。

 

 苦手なことは生まれつきの障害であり、自閉症であり、ADHDであり、知的障害なのです。

 

 人づきあいがうまくなかったと言えば自閉症だと思っています。友達が少なかったら自閉症だと思っています。自閉症のコミュニケーションの質的な問題と、人間関係の得手不得手を一緒だと思っています。それがスペクトラムだと勘違いしています。

 

 彼らは認知機能障害のことを発達障害と思っています。そして認知機能障害の程度は個人差もあるいし、病気の進行具合や時期によってもかわりますが、それをスペクトラムだと思っています。

 

 ですから、ありとあらゆる精神疾患の患者さんが、自閉スペクトラム症にされます。精神障害の患者さんが社会復帰するのに何が問題になるかというと、認知機能障害に社会機能の低下です。うつ病も統合失調症も双極性障害も認知機能障害が伴います。社会機能も低下します。

 

 統合失調症は子供の頃から少しずつ認知機能障害がでてきたり、社会機能が低下したりして、長い時間をかけて発症します。これは生まれつきのADHDや自閉スペクトラム症とは全く違います。しかし、認知機能障害のことを発達障害と信じ込んでいる人達はこんな基本的なこともわかっていません。だから、子供に知能検査をして、そこに現れた認知機能障害を発達障害がみつかったと言って喜んでいます。

 

 患者さんや家族は知能検査の結果をみせられてみんな騙されています。おかしいのではないかと言っても聞いてくれません。それどころかあの親は障害受容ができないなどと言われてしまいます。

 

 こんなでたらめな考えの人達が子供達をみています。ですから、精神科の患者さんは子供時代からみんな自閉症とADHDと知的障害にされてしまいます。大きくなって本格的な症状が出てからのことは何も気にしていないようです。

 

 大人になって、死のうとしたり、誰かを傷つけたり、犯罪をおかして警察につかまったり、お金を使い果たして破産したり、入院を繰り返していたり、長期間入院してしまったり、家族に見放されてしまったり、その他ありとあらゆる最悪の状況、そういった状態なんて想像できないのでしょう。

 

 あと数年で日本の精神科に通う患者さんの大部分が自閉症とADHDと知的障害と二次障害にされてしまうでしょう。子供の時点で全てそうなってしまうのですから。どうしようもない精神科医とどうしようもない心理士しかいなくなるでしょう。

 

 誰も本当の自閉症やADHDとはどんな子供だったかわからなくなるでしょう。

 

 それでも彼らはおかしいと思わないでしょう。何も気づかないのでしょう。最も気づいてないのは自分達ということに気づかないでしょう。患者さんの一生で一番大事な時期、治療するチャンスを奪いつつけるでしょう。彼らは一生こんなことをしていくでしょう。精神科は、発達障害の子供にも精神障害の子供にも何の役にもたてない人達ばかりになるでしょう。

 

 本当に精神科は絶望的だと思います。