フツーに売れている商品も最初はフツーじゃなかったんだよね。 | 作業用道具ディレクター フジタ氏のブログ

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三条発ブランド作業用道工具"トビイチ"のデザイン・ディレクション…作ること以外やってます。仕事で日常の中で感じたことなど書き連ねています。


当たり前のように売れていく。そんな商品ってあるんだろうか?

どんな商品を思い浮かべますか?フジタ氏はT社のダブルマグ。




ごめんなさい、作業工具業界のお話です(ーー;)

今や当たり前にフツーに売れていますが、発売していきなり売れていた訳じゃありませんでした(多分ね)だってさぁコンベックスで3000円オーバー!発売当初お客様はフツーに買わないっしょ?
フジタ自身ちょっと長めの業界キャリアなのでなんとなくそうなっていく段階がわかる気がします。

・今までにないサプライズ的な画期的機能にお客様が反応した。
・他の商品も付加価値を追加して商品価格も上げていく…高価格帯のお客様を育てファンを増やす意味で正解だった。
・メーカー営業マンが直接販売店を訪問しながら地道にマーケティング活動をしていた。

発売後にいきなり売れていく商品って業界的には無いと思う。表向きあったとしても、そうなる過程やそうなる理由は必ずあると思う。


お客様の仕事・作業がもっと効率良くできるように、カッコよく機能的な装備が出来るように…メーカー・商社はこれから先も商品をリリースし続けるでしょう。

そういう思いが込められた商品も、売れるかどうかわかりません…売り場に出したら直ぐに売れていく商品なんて無いよ!ダブルマグのようにそうなっていく過程やストーリーは必要だと思う。

色々な見方

めっちゃ沢山のお店で取り扱ってもらえるようにプロモーションする…大メーカーはやっているよね。
一方でコアなファンを着実に増やしていくマーケティング…鳶壱フジタ氏はこっちの方かな。

だからなんだよね

自分の主観で選んでる商品達、どこでも買えるか?と言われたら多分そうじゃない。

どこでも買える=売れる商品=良い商品

お店ではあまり見ない=売れない商品?=良くない商品?

そんなわけないじゃんねーー!

売りやすい商品を選ぶことは間違いじゃない…でも皆が売れている商品、どこでも買える商品を扱ったらお客様は喜ぶのかな?

フツーにお店で売っていてどこでも買える商品って限られている。

実店舗は売り場のスペースに限りがあるし、納入業社のテイストもある。だったらネット通販?初めて購入する商品、実物を見たことがない商品、サイトの画像だけじゃわかんないっしょ?

マニアックなミクロな視点は業界的にはほとんど影響はないと思うけど。かと言って1人のお客様が"欲しい"と言ってくれたからマニアな人達にも売れる保証はない。

そこがこれからは面白いところなんだよね。

伝わっている人は大丈夫だよね(^^)

今日はそういう感じです

アディオス!