道具の本来の目的って何? | 作業用道具ディレクター フジタ氏のブログ

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三条発ブランド作業用道工具"トビイチ"のデザイン・ディレクション…作ること以外やってます。仕事で日常の中で感じたことなど書き連ねています。

使用限定で特化した商品が各メーカー・商社PBとか出揃うとお客様の選ぶ基準は本来の役割で選ばれると思うんです。作業しやすい、使っていて気持ちいい、長持ちする…などなど。

完全に住み分けされている商品もありますが、トレンドに沿って仕様変更したら本来の機能が低下したら本末転倒です。供給側は良かれと思って仕様変更しますが、お客様は無意識のうちに…もしくは使っている感覚的な部分で数ある中から自分にとってのベストを選んでいる。

例えば数年前は差別化だったけども今は当たり前になった仕様。

番線カッターカラビナ対応へ仕様変更の件。
数年前に鳶壱でカスタマイズしたFBの投稿写真からも時代の流れを感じる…それくらい早いんだよね。


4年前にYouTubeにアップした動画。



当時では画期的!現在では当たり前、すでにそれはウリにはならない(ーー;)
だから本来の役割、良く切れる、軽く切れる。
そっちの方で選ばれるようになっていると感じます。

色々な要望やアイデアがあって道具はこれからも進化していくと思うし、同じような商品が腐るほどリリースされていくはずです。売る人と使う人の感覚は違う。トレンドに流されず本来の役割を損ねてしまわないように細心の注意をしたいし、作り手の主観を持ち続けていたい。

最近ね、ホント思うのは"シンプルでいいんじゃない?"見た目だけの特長じゃなくて、フツーに良い!そういう商品がお客様に長く愛されるって思う。

今日訪れたお得意様で気づきを頂きました^_^

アディオス!