先日、坂道シリーズ界隈を大きく揺るがすであろうニュースが届きました。昨秋に設立された株式会社「Ligareaz Management」が「がんばれ！ニッポンのアイドル」プロジェクトの第1弾として、乃木坂46の公式ライバルとなるグループのスターティングメンバーを募集すると発表。既に今日から応募が始まっており、オーディション後にエイベックスから今夏のメジャーデビューを目指す予定とのことです。
今朝は各局の報道番組でもこの話題が触れられており、特にTBS系列の「THE TIME,」にレギュラー出演している櫻坂46の現キャプテン・松田里奈は「乃木坂さんと同じ坂道のメンバーとしては他人事とは思えない。負けないように頑張りたい」とコメントする一方、48グループや坂道シリーズの46に次ぐ数字がどうなるか気になるとも語っておりました。
かつては乃木坂の初代センターである生駒里奈が、涙ながらに「私達の目標はAKB48です！」と宣言していましたが、当時のAKBは姉妹グループを含めても人気メンバーが多く、「恋チュン」や「ヘビロテ」などリリースされた楽曲も愛されています。しかし今やそうした勢いはほぼ無くなり、乃木坂が越えたというよりは自然に衰退したというのが正しい見方かと思われます。
実際、年末の音楽特番の一つである「日本レコード大賞」で乃木坂が大賞を獲った回数は2回。この成績はAKBと全く同じであり、且つ受賞した作品のセンターがどちらも前田敦子、白石麻衣と似たようなもの。その後は若手メンバーをセンターにした楽曲もなかなか栄冠に恵まれず、結局は乃木坂ですら今のAKBを越えていようとも、全盛期のAKBの記録を越えられてはいないのです。
そんな乃木坂も、ついには最後の1期生である齋藤飛鳥や秋元真夏が卒業寸前という状況。3期以降のメンバー達が個々のお仕事で活躍してはいますが、楽曲の出来が良くなかったりしたらいずれはAKBと同じ運命を辿ってしまうことでしょう。昨年新しく加入した5期生の存在もグループにとって鍵になりそうですが、果たして例のライバルが成長するまで、女性アイドル界の頂点を維持できるのか？
とは言ったものの、思えば乃木坂はデビューしてから紅白出場に至るまで2、3年かかっています。対してその姉妹グループである欅坂や改名後の櫻坂、そこから独立した日向坂46はデビュー年に紅白出場を決めており、ジャニーズ所属のキンプリ、スノスト、なにわ男子といった若手グループも、早い段階でその位置に達しています。プロデュース次第では、乃木坂のライバルとなるグループも無いとは言い切れません。
そして、改めて今回のオーディションのタイトルを見返してみると「乃木坂46の公式ライバルオーディション」・・・言葉を悪くするなら、櫻坂と日向坂に関しては眼中にないと言っているようなものです。上述のまつりのコメントもそうですが、或いはこの発表も櫻坂と日向坂の奮起を促す為、結果的に坂道全体に向けた宣戦布告という意味合いもあるのでしょうか？
櫻坂は近々、5thシングル「桜月」をリリースする予定で、今のところは楽曲やMVもバディーズに好印象を持たせています。新しく加入する3期生も絡んできそうな雰囲気ですが、個人的には早い話、次なる一手に注目したいところでもあります。事務所が異なる乃木坂のライバルグループを別勢力と断定するのであれば、夏の時期に新作を匂わせて注目を奪ってみても良さそうですが・・・
一方、目標の東京ドーム公演を成し遂げた日向坂は、4期生を迎えることで大所帯のグループになろうとしています。それに伴い、他の坂組と同様に選抜制度が敷かれるのか、もしくは今まで通り全員での表題曲歌唱というスタイルを貫くのか？現在はこの点がおひさま達にとって一番の問題と考えられます。そんな中で自分は、3期の筆頭である上村ひなののセンターをいつ持ってくるかが気がかりではありますが・・・
未だ発表したばかりの段階とはいえ、既にその情報を無視できずにいる乃木坂の公式ライバルオーディション。或いは混迷しつつある女性アイドル界の頂点へと続く、新たな坂道が生まれるのでしょうか？