今月の14日と15日、乃木坂46の「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」が横浜・日産スタジアムにて開催されました。グループにとって最大規模となる会場で2日間行われたライブは、初日に結成された2011~16年まで、2日目に17年から現在に至るまでの思い出を振り返るように、全シングルの表題曲を含むセットリストで進められていきました。
初日の公演はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」で幕を開け、12年に発売されたシングルの楽曲を立て続けに披露していくと、なんと初代センターの生駒里奈がサプライズ出演。当時着用していた制服姿で齋藤飛鳥、秋元真夏ら同期メンバーや後輩達と共に「制服のマネキン」をパフォーマンスし、卒業から4年経っても変わらないそのオーラで観客達を沸かせました。
しかし、サプライズはこれで終わりではありませんでした。14年のパートに突入し、後輩メンバーがセンターポジションを継いだフォーメーションでシングル曲を歌唱する中、17年にグループを卒業した伊藤万理華が登場し、「ここにいる理由」で当時はまだアンダー側にいた飛鳥と並び立ちます。その後は生駒ちゃんとアンコールにも参加し、笑い話も交えて会場を楽しませてくれました。
続いて、初めてレコード大賞を受賞した「インフルエンサー」でスタートした2日目。18年パートの終盤では西野七瀬が参戦し、自身の卒業シングルでもある「帰り道は遠回りしたくなる」をパフォーマンスすると、20年パートに入った直後に白石麻衣も登場。久々に「シンクロニシティ」のセンターに立ち、観客達を魅了させました。
そして乃木坂が晴れて10周年を迎えた21年パート、ここで出演ミュージカルの真っ只中にいた生田絵梨花がサプライズ出演。ベストアルバムのリード曲「最後のTight Hug」で、再びその歌声をファン達に届けます。さらにアンコールでは松村沙友理と高山一実も駆けつけ、現役メンバーとOG達が一緒になって笑顔でライブを盛り上げました。
10年も続いてきた乃木坂の歴史、その初期メンバーとして携わったOGが7人も来てくれた2日間のライブは、まるで夢のようなお祭りだったことでしょう。ただそれだけでなく、生駒ちゃんやまりんかとは新しく加入した5期生は勿論、4期生でさえ共演する機会がなかったはずなので、彼女達との出会いは若手組にとって良い経験になったと思われます。
実際にライブを見たファン達の感想の中には「現役メンバーも負けてなかったよ」という声が呟かれていました。初日に本家登場ということもあって、2日目の公演でマネキンのセンターを務めた遠藤さくらには「本当に頑張ったよ」と賞賛も送られていましたし、初めての大会場で期別曲を歌った5期生や「Actually...」のセンターに帰ってきた中西アルノにも期待の声が上がっています。
一つの大きな節目を迎えた乃木坂46ですが、彼女達の歩みはまだまだ止まりません。今回のライブで感じた熱を忘れることなく、また新たな歴史が刻まれていくでしょう。