今月21日に神戸市勤労会館にて

メンタルイルネス(精神疾患)を

テーマにお話させていただくこと

になり


毎日、運転しながら、お掃除

しながら、そして洗い物を

しながら


どんな話をしようかと

ブツブツ独りで話しながら

構想を練っています。



事故に遭うまでは

単なる飲み好きの陽気で

お気楽なOLだった私ですが


事故をきっかけに自分の身体、

心、そして命と向き合わざるを

得なくなってしまいました。



私が乗った2両目は乗客の約半数が

命を落とされたそうですが


その中でも、私が座っていた

先頭に向かって左側の座席シート

は、ほとんど生存者がいなかった

ことを最近小椋さんの書籍で

知りました。



事故の瞬間、

自分の人生が、今この一瞬先に

終わることを覚悟をすると

私はそっと目を閉じて

流れに身を委ねました。



後に奇跡的に救出され

家族と対面できたとき

私の身体は全身14箇所を骨折し

皮膚のあちこちが破れ、

ガラスの破片が突き刺さり

口の中にはまだガラスや

土が残っていて


頭を含め、全身を強打しており

身体中が猛烈な痛みや痺れ

そして熱さに襲われ

身体はビクとも

動かなくなっていました。



その時、全く先は見えなかったけど

なけなしの力を振り絞って

家族にこう誓いました。



「私、生きられたから。

生きられたから、絶対によくなる!」



その時は、ただ漠然と

「一生懸命頑張れば、一年あれば

元の状態に戻れるかな」

と思っていました。



ところが予想に反し、1年経っ

た時、まだ右足には全体重を

かけることさえできず

松葉杖や車椅子を使いこなす

日々でした。



そして、その後も13年に渡って

私の身に次々と、大きな試練が

押し寄せてきました。



試練という壁の前に立ったとき

「さぁ、この壁をどうやって

乗り越えようか。」と

心の中で、少しワクワクさえ

していたのは身体の怪我に

立ち向かっていた事故から

3年の時まででした。



事故から3年して、無理な乗車

訓練に失敗し救急病院に

運ばれたことをきっかけに

私の心はどんどん不安定になり

どん底まで落ちきったとき

私は魂が抜けた廃人のように

なっていました。



ようやく歩けるようになり

これからは、今までたくさんの

人に助けてもらった分

今度は私が社会に恩返しできる

そう思って生きてきたのに


これまで築き上げてきた

全てが、ガラガラと

音を立さたてて

崩れていくように感じていました。



その後も少しよくなっては

さらに大きな波に襲われ...

ということを6年程繰り返して

いました。



この14年で最も辛かったのは

いつかと聞かれたら

事故から6年が過ぎたころの

約2年間だと答えると思います。

事故から6年が過ぎた時、

何度もうつを繰り返した後、

ようやく身体も心も元気になり、

私は自分の魂を取り戻したと

感じていました。



しかし、整形外科のお医者さん

にも精神科のお医者さんにも

カウンセラーの先生にも

太鼓判を押してもらったわずか

5ヶ月後に、

精神疾患の1つである

「双極性障害」と診断され

再び、暗い精神科の閉鎖病棟に

強制入院させられる事に

なってしまったのです。



この時、自分の事をコントロールする

ことが全く出来なかった故に

起きた数々の悲惨な記憶

つまり、家族や友人、そして

私を必死で守ってくれようとした

閉鎖病棟の医療スタッフの

心を傷つけたことは


その症状が落ち着いた後もずっと

全部記憶を丸ごと消してしまいたい

くらい、私に取って受け入れがたい

記憶でした。



私はこの出来事以来、

試練に背を向け

人生を半ば諦めながら

生きるようになりました。



しかし、事故から14年が経ち、

それらを全て受け入れ

事故に遭ったことより

遥かに大きかったその

試練を乗り越えた今、

1つ思うことがあります。



それは、私にとっては

最も耐え難かった精神疾患と

向き合った日々も

所詮、自分の人生を生きる上で

必ず起こり続ける

試練の1つに過ぎなかったと

言うことです。



今、私は

人は皆、どんな大きな試練をも

必ず乗り越える力を備え持って、

この世に生まれてきていると

確信しています。



そして、その力こそが

私を救ってくれた

のだと思っています。



それは、自分自身の内側にある

愛の力そして意志の力。

人は自分の中の愛の力と

意志の力が、どれほど大きな力を

持っているかということに

気付いた時

どんな試練をも乗り越える事が

できる

そう感じています。



21日はそんなお話ができたらと

思っています。

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【プロフィール】
浅野 千通子(あさの ちづこ)
 
26才の時、通勤途中に107名の
命を奪ったJR福知山線の列車
脱線事故で2両目に乗り合わせ、
全身10数ヶ所を骨折。
 
医師には元通り歩けるように
なるのは難しいと言われたものの、
7度の手術を経て、ありとあらゆる
リハビリを試し実践し、
元どおり歩けるまでに回復する。
 
30才を目前に重度のうつ病と
PTSDを併発。
その後約8年間に渡って3度の入院と
薬物治療を行う。
 
現在は、大怪我や重度のうつ病、
双極性障害を完全に克服した
自身の経験を元に

「幸せな人生を送る為の一生ものの
カラダづくり」

主に個人セッションを通して
サポートしている。

また講演や執筆活動、子育て支援にも
力を注いでいる。
 
 
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■10月21日(日曜)神戸市勤労会館にて
インターナショナルボランティア団体
CARE主催の多様性ワークショップが
開催されます。
精神疾患~メンタルイルネス~をテーマに
したこのイベントで、私はメインスピーカー
としてお話させていただく予定です。

詳細は以下よりご覧いただけます。

 
■【著書】JR福知山線事故の本質~企業の社会的責任を科学から捉える~(山口栄一編著)
 
 
■講演、取材、イベント等のご依頼はLINE@、もしくはchikom0801@gmail.com宛に個別にご連絡ください。

 

 

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