もてなしに幇間使いショー作り~トランプ大統領来日


10月28日(土)書庫「俳句、川柳、短歌・・」で、朝日川柳を取り上げ、次のように書いた。

トッププロを幇間にしておもてなし」 神奈川県 宮本游子
※はたまた難解な言葉「幇間」。「ほうかん」=客の宴席に侍し、座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもち。」(広辞苑)。
よくまぁ、こんな言葉を思いつくとは。脱帽。アメリカでは、多くのアーティストやミュージシャンなどがトランプ大統領に「NO]と言う。共和党の中からも公然と「支持しない」という議員もいる。
そういえば、どこかの党大会に笑顔で出席したラグビーの選手がいた。ファンの中には落胆の声が広がったらしい。「ショー」としては格好の場だ。「ゴルフ」する暇があれば、広島・長崎を訪れるべきでないか。
核兵器の実相を知るべきだ。

Yahoo!より転載。

日米首脳“親睦ゴルフ”に駆り出される松山英樹の政治意識


日米首脳“親睦ゴルフ”に駆り出される松山英樹の政治意識
安倍首相とトランプ大統領とのラウンドは2月以来(内閣広報室・共同通信社)
 ファンも複雑な心境だろう。

 松山英樹(25)が、11月に行われるドナルド・トランプ大統領(71)と安倍晋三首相(63)の首脳会談直前の親睦ゴルフのホストを務めることが明らかになった。コースは、東京五輪の会場となる霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉・川越市)に内定したという。

 両首脳は今年2月にも、ホワイトハウスでの会談を終えた後に、同大統領が所有するフロリダのゴルフ場2カ所で27ホールをプレー。最初のゴルフ場では大統領の知人であるメジャー4勝のE・エルス(南アフリカ)が同伴して話題になった。

 ゴルフ好きの安倍首相のことだ。「自国での親睦ゴルフならホストは日本を代表する松山プロしかいない」と考えたとしても不思議ではない。日本政府が殺し文句として「大事な外交のためです。両首脳と一緒にゴルフをお願いしたい」と言ったかどうかは定かではないが、打診を受けていた松山がOKしたことは間違いないようだ。

 安倍首相がトランプ大統領との親睦ゴルフに松山を呼んだのは、もちろん遊びに付き合わせるためではない。先の衆院選に勝っても、安倍内閣の支持率は芳しくない。トランプの機嫌を取るのは二の次で、夫人の森友学園疑惑や自身のお友達である加計学園問題などで失墜した人気の回復を狙ったものだろう。

「そうだとしても、松山が今回のオファーを断ることは考えられません」というのは、スポーツライターの吉川英三郎氏だ。

「米国のスポーツ選手の多くは政治意識が高く、支持政党もはっきり述べる。警察による暴力や人種差別に抗議するため、NFL(アメフト)やNBA(プロバスケット)の選手の中には試合前の国歌斉唱時に膝をつく者もいる。日本は政治とスポーツは分けて考えるという国で、現役時代に政治的な発言をするアスリートは皆無に等しい。そもそも米国が主戦場の松山には日本の政治のことはよくわからないでしょうし、断るだけの政治意識を求めても酷というものです」

 メジャーで華々しい実績を残したイチローは、かつて国民栄誉賞を2度辞退している。理由はどうあれ、時の総理大臣の意向に逆らった珍しいケースだ。

 ちなみに3人がプレーする霞ケ関CCは、両サイドが松林にセパレートされたアベレージゴルファーにとっては厄介なコースだ。安倍首相の“ショット”は「右に傾き過ぎ」といわれている。松山のレッスンが必要ではないか。

以上、転載。

「幇間」。「ほうかん」=客の宴席に侍し、座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもち。」(広辞苑)。

どうも、この言葉が気になる。28日(土)広島市立大学に行った。28日(土)、29日(日)大学祭が行われた。実は3年連続行った。大学祭が目的ではなく、大学の図書館で行われる「リ・ユース」。処分対象の書籍・雑誌・新聞を市民に配布(無料)、頒布するのだ。
無料分の書庫を見ていると、見つけたのがこの本。
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「たいこもち(幇間)の生活」(藤井宗哲、雄山閣、昭和57年)
「生活史叢書31」のうちの1巻。江戸時代の武士や庶民の「生活」を書いたものだ。書名に引かれて持ち帰った。

「職業人としてのたいこもちという名称も、あくまでも吉原廓内だけで通用したものである」
「たいこもちが現在のように職業化されるようになったのは、宝暦以降との説があり、「幇間」という文字を使いだしたのも、おそらくはこの頃であろう」

現在では「たいこもち」というとあまりイメージがよくない。そういう意味で「川柳」として使われるには問題はなかろうが、「幇間」と川柳の対象になったプロゴルファーの心境はいかに。

米国を主戦場にしている松山プロに、幇間役を依頼すること自体が「おごり」と言うべきではないか。
彼のゴルフ人生にマイナスにならなければいいのだが。