朝日川柳(2017.10.26,10.27)

2017年10月26日(木)朝日新聞。
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選・西本空人】 課題「天」
天涯孤独戦災孤児もいま傘寿」 東京都 高田淳子
※72年前、東京大空襲では10万人が殺戮された。日本各地の空襲や沖縄戦、広島・長崎の原爆などで、どれだけ多くの戦災孤児を生んだのだろうか。「以後、戦争はなかった」(西本)。

天網になった気でいる週刊誌」 長崎県 下道信雄
※最近は「文春砲」で標的になる芸能人や政治家が多い。「わき」が甘いのも驚くが・・・。「天網」、これはなんて読むのだろうか。漢字力がないので、のっけから困る。「例解新国語辞典」(三省堂)には字句すら載っていない。「天がはりめぐらした網」(広辞苑)ではまだ分からない。その次を読むと理解できた。「是非曲直を正す天道を網にたとえた語」(同書)。「天網恢恢疎にして漏らさず」。
「天に唾すれば・・」なんてことは通用しない時代。「天をも恐れぬ」、そんな時代。

2017年10月27日(金)朝日新聞。
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選・西本空人】 
権力の行き着くところ始皇帝」 東京都 麻井 雄一
※一党独裁=「個人崇拝」。そうならない前に、危機感を持たないと。

謙虚から暴挙へ変わるすぐ変わる」 東京都 三神玲子
※「謙虚」「丁寧に」と言いながら、日本国憲法に保障された臨時国会の要求にはなしのつぶて。国会議員の仕事は国家論戦。もう6月からまともな国会は開かれない。1月まで開かないとも。「一強」は、「代議士」(国民の代表)の仕事も奪う。「一強」を許した責任は誰にあるのだろう。

創設でなく創業とはこれいかに」 新潟県 内藤義忠
※「創業者なので代表は辞任しない」。確かに小池個人商店。中身はほぼ民進党。「お友達」優遇の比例名簿。
締め出され報道機関も恨み節」(拙作)
もうちょっときつくすると「排除されテレビ新聞恨み節」。

トッププロを幇間にしておもてなし」 神奈川県 宮本游子
※はたまた難解な言葉「幇間」。「ほうかん」=客の宴席に侍し、座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもち。」(広辞苑)。
よくまぁ、こんな言葉を思いつくとは。脱帽。アメリカでは、多くのアーティストやミュージシャンなどがトランプ大統領に「NO]と言う。共和党の中からも公然と「支持しない」という議員もいる。
そういえば、どこかの党大会に笑顔で出席したラグビーの選手がいた。ファンの中には落胆の声が広がったらしい。「ショー」としては格好の場だ。「ゴルフ」する暇があれば、広島・長崎を訪れるべきでないか。
核兵器の実相を知るべきだ。