☆2024年度入塾説明会
昨日、中3生最後の道コンを実施しました。
FiveSchoolsでは、いつもどおり鷹取先生の「学びやむげん」と共催での実施でした。
参加者のみなさまお疲れさまでした。
ということで、今回も恒例の道コンレビューです。
今日は国語で、明日は英語でいきます。
大問1(漢字、知識、評論)
問1
これはさほど難しくないでしょう。
問2
「さっきゅう」を読みじゃなくて書きで出すのはちょっと意外なセレクション。
「ふるい」はそこそこ難しい?
問3
行書のときの画数、ごくたまに全国的にも入試には出ます。
問5
(2)は「小林さん自身の体験」に注目して解けば早いのですが、【会話の一部】を全部参照して解こうとすると無駄に時間が取られてしまう。ここでは時間の使い方で明暗が分かれることになりそうです。
満点クリアはわりと難しいと思いますが、上位高志望者は少なくとも20点台、できれば後半には乗せておきたいところかと思います。
大問2(小説)
出典:碧野圭「凛として弓を引く」
1959年愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。シリーズ作品「書店ガール」はベストセラーとなり、2014年度の静岡書店大賞・映像化したい文庫部門を受賞。翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされる。著書には他に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』などがある。
「入試予想問題」である2月道コン、今年は評論を出さずに小説で来ましたか。
ということは、道コンは「小説→評論→小説→評論……」と隔年で出題する、と予想したわけですね。
去年は「評論」で的中させた2月道コンでしたが、さぁ今回はどうなることか。
全国的な流れを考えると、わたしは今年も小説を外して評論じゃないかな、と思ってはいるのですが(というか片方しか出さないというならそうあるべき)、まぁどっちが出ても、あるいは両方出たとしても対応できるように準備すればいいだけのことです。
大学入試の長文化傾向を受けて、高校入試もすっかり長文化してしまいました。
もう1990年代とか2000年代初頭の入試と比べると、1.5倍のボリュームは当たり前で、下手したら2倍レベルの文章量になっています。
ただ、だからと言ってむやみに「速読」に走っても無理なんですよ。
意味がわかっているものをスピードを上げることは可能でも、意味がわからないものを急いで読んでもただ意味のわからない箇所の量が増えていくだけなので。
あくまでも「意味理解」ファーストなので、その基本だけは外さずに勉強を進めていく必要があります。
問1
答えは「冷暖房完備」なのですが、これが果たして模範解答であるべきなのか、わたし的にかなり迷うところです。
(間違いだとは言っていません)
なぜか。
「冷暖房完備」が答えである根拠は、22行目ですよね。
ただ、この22行目のセリフの話し手って、楓ではなくて「先輩たちの一人」だと思うんですよね。
さらに最大の問題は、少なくとも傍線部1時点では、この「冷暖房完備」という先輩のセリフを楓がまだ聞いていないんですよ。であれば、模範解答の「冷暖房完備」という具体的な内容を、傍線部1時点で楓が明確に意識していたという証拠、根拠が本文に存在しない。
今回の問題は「楓が」どう思ったかを問う問題なので、だったら直前の「新しい施設で整った環境」のほうがむしろ正解としてふさわしいのではないか? と思うのです。採点基準表には一切触れられていないのですが。
まぁ当然「暑さ寒さを気にしなくてよい」ということは「冷暖房がある」ことを前提としているので、模範解答のように「冷暖房」に触れること自体はまったく問題ないと思いますし、「整った環境」だけを書いた答案では表現として曖昧なので△、というならそれはそれで合理的であるようにも思います。
ただ「整った環境」で0点というのは基準として合理性を欠くと思う。
7行目「施設の中に弓道場を造る」もアリでは?
と鷹取先生との協議の中で一瞬思ったのですが、それだと「市の運営するスポーツ施設なら」とのつながりがイマイチですね。
問2
ウ……男女対立が起こっているわけではないです。
問4
ア……「的外れ」はわからなくもないですが、「まとまり」はありますよね。
イ……楓は思いついてないですよね。
問5
パッと見面倒そうに見えるけれど、ただのシンプルな書き抜き問題です。
文章は長い分、前半は解くのに時間がかからないような問題が多いですね。
問6
採点要素A「長年積み重ねてきた歴史が記憶されている」
採点要素B「それを壊すと、二度と戻せない」
はごくスムーズに導き出せるのですが、
採点要素C「面倒なことも含めてすべて弓道だ」という内容と、なぜ弓道場を壊してはいけないのかが直結しない感じがあります。
だから指定語句に「面倒」を入れて誘導したのだと思いますが。
日本語としては(字数制限を気にせずに書くなら)「快適なだけの味気無い空間では、面倒ごとも含めた本来の弓道の魅力が味わえないから」のように書いたほうが伝わりやすいように思います。
問7
「休憩時間の変化」という設問条件をおさえることは大前提ですが、大きな話の流れとして
「弓道場が魅力あるものから、魅力ないものに変わってしまう」
というイメージを持てている人のほうが素早く解答にたどりつけます。
前半に「もともとの弓道場の魅力」、後半に「新施設のつまらないところ」と分けて解答を探せばよいので。
大問3(古文、漢文)
出典:「戦国策・楚策」
『戦国策』(せんごくさく)は、戦国時代の遊説の士の言説、国策、献策、その他の逸話を国別に分類し、編集した書物(全33篇)。前漢の劉向の編。「戦国時代」という語はこの書に由来する。もともと『国策』『国事』『事語』『短長』『長書』『脩書』といった書物(竹簡)があったが、これを前漢の劉向(紀元前77年~紀元前6年)が33篇の一つの書にまとめ、『戦国策』と名付けた。
漢文で来ましたね。
漢文は「返り点」「詩の形式」以外は基本的に古文と同じなので、特にこれといって対策は(古文をしっかりやっていれば)いらないと思います。ただ、「漢文独特の言い回し」に慣れることは必要なので、漢文出題の過去問にはできるだけ触れておきたいところです。
あとは「返り点」だけは確実にしておきましょう。
問1(2)
「置き字」という概念、中学でちゃんと教わる機会ありますかね……?
問2
そもそも「主語」という概念がわかっていないとどうしようもないので、「主語=その動作を誰がやったのか」とハッキリ定義しておいてください。
問4
②が、解釈によっては「狐の言うことを素直に信じる=(頭の)弱さ、優しさ」と考えて、イとかエにする生徒は結構いると思います。
そもそも最初から殺そうとして襲い掛かっているので、「優しさ」は×でしょうが、「弱さ」はまぁ全くないとまでは……。
でも、一般的に「弱さ」と言われたら肉体的、戦いにおける「弱さ」を意味するでしょうし「(頭の)弱さ」はイコール「愚かさ」なわけで、ここは「愚かさ」が答えなのだろうと出題者の意図を読み取る必要があるわけです。
大問4(資料)
資料がページがまたがっているので読みにくく、大問3まででタイムマネジメントがうまくいかなかった人にとってはちょっと嫌だったことでしょう。
ただ、問3まではシンプルな内容で、落ち着いてやれば何てことないレベルだったはずです。
問4は
「その二つ」→29行目「紙コミックよりもその割合が小さくなっている」
29行目「その割合」→販売額の下がり幅のこと→資料4を見て「紙雑誌、電子雑誌」だと読み取る
「共通性」→「雑誌」であることを発見する
全体的にレベルはわりと易しめぐらいではないでしょうか。
9割取るのはそれなりにハードル高いですが、東西南北受験生なら8割は取っておきたい、ぐらいの印象です。
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