14歳のとき、両親殺害の罪に問われ、外界との交流も拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。
教え子の西之園萌絵とともに島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は1週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。
その瞬間進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。
そして、部屋に残されていたコンピューターのディスプレイに記されていたのは「すべてがFになる」という意味不明の言葉だった。
理系ミステリーです。
今までのミステリーとは全然違った感覚でした。
約20年前の作品なのに古さが感じられませんでした。
犀川先生と萌絵のキャラクターも二人の関係も好き。
天才が出てきても全く嫌みがなく自然に読めました。
犀川先生の冷静さ、論理的な思考あこがれます。
ネタバレ↓
11歳の少女と大人の女性が入れ替わったことを誰も気づかないのはおかしいと思いました。
犯人が島から船で脱出するとき、ゼミ生は不審に思わなかったのか?
第二の殺人のトリックが運任せで場当たり的で、瀕死だったからよかったものの、即死だったら?
というような疑問もありましたが、おもしろい本格ミステリーでした。