電話で「二人で会おう」という彼女に主人公はすでに結婚していた元彼女に対し、淡い期待と不審な感情を持って落ち合う。
そこて彼女(沙也加)は主人公に頼み事をする。
「子供の頃の記憶を取り戻したい。亡くなった父がしばしば行っていたらしい家に一緒に行ってくれない?」というものだった。
主人公は一度断るも、沙也加の様子が気がかりで一緒にその家に向かうことにする。
二人が家に立ち寄ったとき、人の気配がなかった。無人だった。
早速捜索を始めるが、家は奇妙なものだった。
玄関の四方はボルトと金具で開けれなくなったり、地下からでしか入れない設計になったりとしている。
家の中も奇妙で、せいぜい数年放っておかれた程度の汚れなのに、家に残る日記には23年前と記されてあった。
二人はその不可解な状況に疑問を持ちかけながら「沙也加の記憶を取り戻す」という目的で家の探索を続ける。
そこで二人を待ち受ける恐るべき真実とは…。
登場人物は二人、舞台はほぼ一ヶ所、それでよくこれだけの量を書けるものだと、感心する。
終盤の展開と伏線回収はすばらしい。
すべてが伏線だったことに気付き驚いた。
チャーミーは猫だと思い込んでいたし、雅和は雅和の母と関係を持ったのでは?と思っていた。
佑介が心中を図ったという点に関して、灯油をまいて雅和を殺して、自分も火の中へ入ったとなっているが小学生が?と思ってしまった。
誤って死んでしまったならわかるけれど…。
雅和はほんとにダメ男で読んでいて嫌な気持ちになった。