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UR電産の社長、瓜生直明が病死した。

そして、今度、新たに社長に就任したのは須貝正清であった。

須貝社長は社長就任を機に新たな事業の展開を考えていた。

しかし、須貝社長が何者かに殺害される。

凶器はボウガンから発射されたと思われる毒矢。

ボウガンと毒矢は瓜生直明の遺品であった。

この事件の捜査に当たった刑事、和倉勇作は学生時代の宿敵とも呼べる瓜生晃彦、心ならずも別れなければならなかった初恋の女性、美佐子、と再会することになる。

勇作は、学生時代から勉強にもスポーツにもズバ抜けた才能を発揮していた。

それにも関わらず、瓜生晃彦がいたから勉強でもスポーツでも決して一番になるなけとができなかった。

勇作は晃彦の存在が疎ましかった。

勇作は今回の事件の犯人が瓜生晃彦だと確信していた。

宿敵を負かせるチャンスがやっと巡ってきたのである。

しかし、この晃彦との宿命の対決が、二人の真の宿命を明らかにしていくことになる。










この小説は犯人が誰なのかということよりも勇作と晃彦を結びつける宿命がテーマとなっている。

事件の真相より瓜生家の謎、晃が隠していること、二人の真相の方が気になって読んでいました。

ラストの一言が読後よくしてくれます。

殺人事件自体に物足りなさはあるものねの、それをはるかに上回る二人のドラマはおもしい。

「宿命」とは勇作と晃彦が「宿命」のライバルという意味とみせかけて、実は二人が双子だったという「宿命」という意味のラストになり、読み終わってタイトルの意味がわかりました。

今まで勝てることのできなかった相手に最後に優位に立てたことが、勇作にとっても晃彦にとってもいい結果になったのではないでしょうか。