三島由紀夫私記、徳岡孝夫の「五衰の人」は、素晴らしい本でした。三島由紀夫を面白い人、という回想から、彼の最後の四部作、豊饒の海と、彼の最期の数年間をジャーナリストとして、また友人として書きあげた名作。新潮学芸賞をとった名著が、文庫本として再出版された理由もわかります。
Crosby Hotel のインテリアデザイナーであり、共同経営者でもあるKit Kempのデザインはエフォートレスで、心地よく、とても落ち着く部屋です。アンティークと新しいものの組み合わせ、ストライプや花模様等の生地と色の組み合わせ、可愛いアートワーク等が、彼女のインテリアの中心ですが、使っているリネンやベットマットは上質ななものなど美しいものと居心地の良さが必ず共存してきます。いつも、このホテルに泊まるたびにインスピレーションいっぱいになります。彼女の新しい美しい本も大人気です。
ニューヨークでロングランの人気のショーはMckittrick Hotelという廃墟のような古いホテルの中の上から下までものすごい空間の中での不思議なパフォーマンス。まず、観客全員がマスクをつけて、地下の病室に連れて行かれ、森の中の迷路を歩き、ダンサーと思われる登場人物のパフォーマンスに連れられて、ストーリーを追う、といったもの。これは、行ってみないとわからないけど、舞台の細部、地下の湿気、風、温度、各部屋の時代設定、全てが完璧でした。ニューヨークの舞台芸術の醍醐味が結集。




