顧客とは何か?  ピーター・F・ドラッカー | ドラッカーなんて深めてみる

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「経営者に贈る5つの質問」がよかったよー。

我々の顧客は誰か?
ピーター・F・ドラッカー


◆顧客とは何か?



「「我々に顧客はいない。顧客とはマーケティングの用語である。我々が持っているのは顧客ではない。助けるべき相手、受給者、会員、患者、学生である」
 ここで顧客という言葉の定義を行うつもりはない。たんにこうお聞きしたい。
 「あなたの組織は、誰を満足させた時に成果を上げたと言えるか?」」


単語とはあまりにもざっくりで、しかも、幾百万の解釈が生まれる。
自分以外の誰かが意味付けした単語を使いながら、その意味付けの深さや他の存在との関係性について、思慮することはまずない。
思いこみという土台の上にもプライドは成り立つ。疎通無くして満足させることが出来る相手は、自分のみとなることも珍しくはない。


意味があるからこそ価値は生まれる。価値を確認できることで、意味は確信を持つ。
だからこそ、その意味を考え抜き、自ら意味付けすることは、大きな価値を生む。
その意味付けに、自分だけ、自らの組織だけを考えていては、その先に待っているのは絶望しかない。
自分の認識の世界の中に、どれだけの人が生きているのか。


先ずは、そこから始めることが重要なのだと、この章の文章を読んで気付く。


自らの“想い”の対象とも言えるのではないだろうか。



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