Tシャツに似合う簡潔な言葉でミッションを規定する | ドラッカーなんて深めてみる

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「経営者に贈る5つの質問」がよかったよー。

我々のミッションは何か?
◆Tシャツに似合う簡潔な言葉でミッションを規定する



「それは、何を、なぜ行うのかを表すものである。いかに行うのかを表すものではない」


スタバのミッション“人々の心を豊かで活力あるものにするために。一人のお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから”


マイクロソフトのミッション“世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を最大限に引き出すための支援をすること”


確かに、いかに行うのかを表すものではないらしい。
ミッションを掲げる企業は日本にもある。しかし、長々としたものや、何を、なぜ行うのかに当てはまらないものが目に付く。


その中でシンプルなものがアミタグループのミッションだ。
“持続可能社会の実現”
googleでミッションと検索。日本の企業で一番トップに出てきた。
簡潔でいて力強い。Tシャツに載せてもいろいろと遊べそうだ。



「ミッションは大きくしなければならない。無限大でさえなければならない。しかも、直ちに行動に結びつくものにしなければならない。」
ミッションは使命と書く。命をどこに使うのかと解釈する。当然決められたものではなく、選択と決断が必要となる。
命は心でもある。その昔、侍は剣に心を宿した。剣は侍の魂であり、その剣で自らの命をも絶った。心=命をどこに宿すのかが宿命である。


企業はその心をどこに宿すのか。目先の利益なのかそれとも、無限大なのか。それが企業の器となり、命の大きさとなる。心が狭ければ、おのずと使い道も狭くなる。固定されでもすれば、時代の変化に受け身となり、たちまち心さえも見失ってしまう。


日本には、新しい価値を創造することが出来ず、時代に取り残されているにもかかわらず、公的な資金を投入し、巨大という理由で延命処置が繰り返されている企業がある。
古い価値観が基準となって残り、伝統や習慣となって新しい価値を無意識的に排除してしまう。巨大企業ともなれば、その習慣が社員の意識深くまで浸透し、トップが変わったとしても、人の意識をイノベーションするには時間がかかりすぎる。


いかにピリオドを打つのかを考えなければならない。ピリオドはスタートでもある。伝統を廃するには器が変わらなければならない。
新しい価値基準を持つリーダーを育成し、期が満ちたら自らがその器を絶つ決断を伴わなければならない。価値基準をいったんZERO化しなければ新陳代謝は働かない。古いイスから新しいイスへと。



「「私は貢献している」と誰もが言えなければならない。したがって、明確でなければならない。人を行動に駆り立てなければならない。全員が、「そうだ。これが私が憶えられたいことだ」と言えなければならない。」」
人の心を動かすには、まず自らがその言葉をTシャツにのせ、着るくらいの楽しさが必要なのだろう。それくらいじゃないと、心を宿すのが苦しいものであってはならない。