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パステル1本買うだけでも勇気がいるし、
水彩画だって、今でこそ100均で絵の具を買える時代だけど、
20年以上前のド田舎に画材などなく、小さな文房具屋で、定価以上の値段で買うしかないものでした。
だんだん専門性を求めて、気がついたら大して役にも立たない絵を描くための道具に100万近く散財してました。
何かぷつりと切れて、画材は友達にあげてしまって、かれこれ10年は絵をやめてました。
6年くらい前かなぁ、ウェザーニュースのインターネット放送で、ソラキャンバスというコーナーで、毎日出されるお題で、数分間(たまには1分限定とか)で絵を書くというチャットに参加していて、
なんとなくまた絵を描くようになっていきました。
独身の頃は、自分の部屋があり、製図机を置いて、自由に使えて散らかし放題。
結婚して、自分の部屋はおろか、机も置けず、
絵はもっぱらCGに。
やっぱりいい道具が欲しくなり、また散財。
さらにブルーライトで視力は低下。
さらにさらにシェーグレンでドライアイが進行・・・
そんなこんながあってのこと。
深夜のNHKでボールペン画の画家さんの特集を放送を見ていた旦那が、
「ボールペン画かぁ・・・イイなあ・・・素敵だなぁ・・・俺もできるかなぁ・・・」
って。
そっかぁ、じゃあ試しにふなっしーでもかいてみる?
2人でカレンダーをはがしたやつとボールペンを出して来て、小さなテーブルでお絵描き。
旦那は憧れはあるものの、まあうまくないw
私はというと・・・
旦那が口開けてポカーン・・・
「これ、ふなっしーじゃないよね・・・」
はい。私もふなっしーには見えません
(´・_・`)
どうみても下手くそw
旦那が疑いの目で私を見る・・・
そりゃそうだよなぁ。
旦那は私が絵を描いているところを見たことがない。
出来上がった作品を見るだけだったんで、
実は絵なんか描けないくせに、他人の絵を見せていたと思った様。
無理もないわなぁ。
私の絵の描き方は、大まかなラインを軽く描いて、
そこから微妙な調整をして、太いラインと細いラインで肉付けをしていくもの。
その大まかなラインの状態を見ると、どう見ても、ふなっしーとは別モノ。
その工程を見ていた旦那は、
さすがに今までの絵は私が描いたものだと、
やっと信じてくれましたw
調子こいて、こんなものを。
エイリアンは実は貰われていきました。
隣の店の人とお絵描き自慢大会になって見せ合ってたら
どうしても欲しいと言われて・・・
いやぁ、嬉しかった。
一番面白いと思ったのが、ボールペン画でした。
紙はチラシの裏でいい。
ダンボールにはダンボールの描き味がある。
中国から来た荷物の粗悪な梱包材の紙の感触も面白い。
紙によってインクの発色もちがう。
高価な道具もいらない。
道端に落ちてたボールペン1本あればいい。
紙とボールペンさえあれば、世界が描ける
。
結局、変態仮面になるわけですが。