放談第16回 そろそろ全開で放談!その3 内申か入試本番か!?なぜ業者によって言うことが違う? |   fitのひろば

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おはようございます。川江です。



前回は、明らかに入試当日の学力検査重視とわかるような根拠が千葉県にはある(=千葉県立高等学校第1学年選抜要項)が、石川県にはなく(=石川県公立高等学校入学者募集要項)、当然、石川県では、内申点も学力検査(入試本番)双方重要視されるということをお伝えしました。

公文書に「内申点」「学力検査(入試本番)」のいずれを重視しているかという記述が無いにもかかわらず、第14回で取り上げました、件の家庭教師派遣業者は「石川県の高校入試では内申点が重視されます」と断言しているのでしょうか?はっきり申し上げれば、根拠薄弱なまま言っているわけです。何故でしょう (?_?) ?

また、他方で、私が見聞きしたことから「石川県では入試本番(当日の学力検査)が重視される」と言っている進学塾もあるとお伝えしました。

1.双方、根拠が無いのになぜ言っているのか?
2.しかも、どうして真逆のことを言っているのか?

保護者の方はもうおわかりですよね。そうです。互いに自分の得意分野に顧客を引きずりこみたいだけなのです。

前者の家庭教師派遣業者は、教科書の単元学習の指導は得意です。
また、後者の進学塾は、過去問を熱心に研究し、入試問題の解法指導が得意です。

もし、件の家庭教師派遣業者の言うとおり「内申重視」ということになると、後者の進学塾は出番がなくなります。教科書レベルの単元別の問題が解ければよいということになりますから。

入試本番(学力検査)重視となると、練られた問題、たとえば、複数の単元の知識、解法を要する問題を解けるようにしておかねばなりませんから、この場合は、家庭教師派遣業者の出番がなくなります。

話の底が見えちゃいましたね。つまらない話です。双方とも市場で、顧客を取られないための方便で言っているに過ぎないのです。

ここで、申し上げておきます。私どもフィットアカデミーは、生徒、保護者の皆様には正確な情報を誠実にお伝えしなければならないのは当然だと考えております。

ですから、石川県において「内申点か」「学力検査(入試本番か)」と問われれば、「石川県公立高等学校入学者募集要項を根拠にして申し上げますと、いずれか一方ということを申し上げることはできません。」とお答えする他ないのです。

いずれとも書いてありませんし、千葉県のように選抜方法の算式に当てはめて考えると「学力検査が大事」というように判断できる具体的な選抜方法にも触れていないので、「両方大事とお考えください」とお答えするのが、最も正確で誠実な回答であると考えます。

また、冷静になって、そもそも論を言えば、「内申点か」「学力検査(入試本番か)」と問うこと自体、意味がありません。なぜなら、基礎基本ができて、初めて標準問題、応用問題にも挑戦できるからです。教科書の学習を土台にして、はじめて入試問題の練習に挑戦できるわけです。

基礎基本を固め、入試問題にチャレンジしていきましょう。フィットの予習+反復学習と、受験対策で基礎基本から応用レベルまでしっかり勉強して高校入試に挑んでください。内申点も取り、入試本番での学力検査でも点を取りましょう。

次回、放談第17回は、今後の高校入試の傾向、高校教育がどこを目指しているかについて書く予定です。