♪土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た よさこい よさこい♪

で有名なはりまや橋。

日本三大がっかり名所でもあります。

三大とは、札幌時計台、ここはりまや橋、そして長崎のオランダ坂です。


クラーク博士像、雪印パーラー、札幌市時計台に行ってきた
http://ameblo.jp/fist-history/entry-11920021138.html


札幌時計台はがっかりしませんでしたが、はりまや橋は以前よりちゃんと?していた印象が。

先のよさこい節の一節は、髪の毛がないはずの坊さんが、かんざしを買う滑稽さを歌ったものですが、これは悲恋の物語でもあります。

かんざしを買ったのは、竹林寺の僧純信(35歳)。恋人は鋳掛屋の娘、大野馬(15歳)であり、2人は恋に落ち、安政2年(1855)5月19日深夜に駆け落ちをしてしまいます。

しかし関所破りで捕まり、高知城下の晒し場で面晒しの刑を受けたうえ、国外追放となりました。

その後、安芸川以東に追放となったお馬は安田村にある旅館阪本屋で女中として働いていたところ、純信がやってきてお馬を連れ出そうとしました。

しかし喧嘩となって再度捕えられ、須崎へと追放されます。

須崎で庄屋預かりとなった馬は、寺崎米之助という人物と結婚し、三人の子宝に恵まれ、静かな人生を歩みます。

当地には馬にあやかった「お馬神社」があるらしく、縁結びの神様として祭られているそうです。

明治18年に一家で上京。明治36年に66歳で没しました。

お墓は東京都北区豊島の西福寺の境内にあるそうです。

一方で純信は伊予へと追放され、川之江で寺小屋を開いて生計を立てていました。

その頃、須崎にいるお馬に手紙を書いていますが、そこには

「たとい何年かかりても連れに行き申すべく候」

と書いてあります。


しかし純信はお馬の前に現れることはなく、明治21年に愛媛県愛媛県美川村にて69歳で没しました。


はりまや橋はご覧の通り、昔のものではなく、何度も架設されています。





高知市に山内容堂公の邸宅跡を利用した三翠園というホテルがありますが、ここに明治41年から昭和4年まで架設されていた、はりまや橋があります。

ただし本物は平成10年に高知市へ寄贈され、現在あるものはレプリカとなります。
※この写真がレプリカです。