昨今、日韓関係が今まで以上に緊張している状態が続いている。

これまで様子をジッとうかがってきたが、某保守の論客の会合で、親日韓国人の方が来られたとき、参加者が皆よそよそしくなったという話を聞くに及び、最早、我慢の限界であるとここに筆をとった。

日韓関係が混迷を深める秋だからこそ、声高に日韓の友好が大事であると、私は叫びたい。

今の状況下において、日韓友好が大事であると言うことが、リスクを負うことは承知している。

だが、逆をいえばこのような状況下において、真実を語らないほうが、小なりとは言え、作家としてオピニオンの一角を占める人間のとるべき姿勢ではないと考える。

冷静に考えてもみよ!

世界に従軍慰安婦問題を広めて日本を悪しざまに言い、日本海を東海と改めようと画策し、大統領が不法占拠した竹島に上陸したうえに石碑を建立し、挙句は天皇陛下の悪口を言う国はどこの国か!

韓国である。

ではその実態はどこか?

韓国を操っているのは、北朝鮮ではないかっ!

韓国の事情を理解している人間であれば、誰もが知っている事実である。

北朝鮮は韓国に工作員を送り込み、長年にかけて韓国国内で反日世論が広まるよう活動を続けてきた。

その挙句が、今の韓国の有様である。

もともと日韓国交回復の裏で国交樹立のために活動をしたのは、保守派ではなかったか!

安岡正篤先生をはじめとした人々が、韓国の教え子たちと連携し、国交を回復させ、反共産主義のため提携したのが日韓国交回復となる。

しかしながら、その理念は時間とともに衰退し、直接侵略から間接侵略へと舵をきった北朝鮮の工作に、韓国が洗脳され、日本までも実態である北朝鮮ではなく、虚像である韓国ばかりを捉え怒り狂うのは幻影を刀で斬るのと同じ所業ではないのか。

私も韓国の昨今の無礼極まる振る舞いに、怒りを禁じえない一人である。

だが怒りくるうときこそ、一歩退き、冷静に分析をする必要がある。

かつて日本は、「蒋介石を相手にせず」と言い、支那事変の泥沼へと突入していったが、真実の姿を見ずに、願望や幻影をばかりを追うことは、東アジア百年の計を誤る道となると考える。

畏れ多くも、われらが天皇陛下は、日韓関係に格別の憂慮をお示しになられておられることは予てより知られたことである。

それにも関わらず、大御心に反し、日韓断絶を叫び、これに嬉々とするのは誤りであると私は思う。

もっとも、「お互いに冷静になろう」などと言う気はない。

今回の件は、そもそも韓国が一方的に日本を挑発してきたのであり、なぜ日本が「お互いに」なるのか理解できない。

冷静になるのは、かの国であり、日本ではない。

日本は韓国に対して毅然として振舞うべきである。

だがそれに対しても、陰で手ぐすねをひいているのは北朝鮮である。

そして韓国の反日運動を支援しているのは、日教組をはじめとした日本のサヨクであることを忘れてはならない。

彼らは教員組合などなかった韓国へと渡り、教員たちに組合をつくらせ、親日世代の多い世代を45歳定年制という暴挙をなして追い払い、韓国の子弟に反日教育をすり込んだ。

今でもネットで韓国の反日教育の異常な現象が写真や映像で伝えられるが、これらを仕込んでいるのは、「日本人」であることを忘れてはならない。

彼らの工作の目的は、日本と韓国の関係を悪化させ、韓国を孤立化させたうえ、北朝鮮へと併合することである。

韓国人の多くも、日本人の多くもその謀略を知らずして、ただただその罠にはまっていく。


日本は河野談話を否定し、従軍慰安婦という虚像に追い回されるのではなく、毅然とすべきところは主張し、同時に韓国にいる親日家を支援するよう施策をとるべきである。


日本統治時代を知る80代の韓国人は親日派が多い。

そして韓国軍の軍人も親日派が多い。

今あるネットワークを駆使し、反日に狂奔する韓国の目を覚まさせるよう、日本も活動を開始しなければならない。

もちろん、それが容易ではないことはわかる。

しかし今まで、日本がこれほどまでに韓国について関心をもった時代があっただろうか。

「吉凶は糾える縄の如し」という。

かつてフランスのフォッシュ元帥は、

「我が右翼は撃破され、我が左翼また後退す。万事良好、我はさらに前進す」

と述べている。

凡将はピンチをピンチと見るが、名将はピンチをチャンスと考えるということだ。

今、日韓関係は大いなるピンチを迎えつつあるが、私は「万事良好、さらに、さらに、さらに前進す」と前へと進んでいく所存である。


今こそ、日韓の友好を不動のものにする好機である!