天下の吉野家が14億円の赤字だそうで。
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外食チェーン大手の「吉野家ホールディングス」は、主力の牛丼事業の売り上げが伸び悩み、来年2月期の決算が、4年ぶりの最終赤字に転落する見通しになったと発表しました。
発表によりますと、「吉野家ホールディングス」は、ことし8月までの半年間で、主力の牛丼事業で既存店の売り上げが前の年を4%下回りました。このため、吉野家は、来年2月期の決算で最終的な損益が2億5000万円の黒字から13億円の赤字と、4年ぶりの最終赤字に転落する見通しになったと業績予想を修正しました。これは、消費者の節約志向から外食を控える傾向が強まって、客足が落ち込んだことなどによるものです。吉野家は、低価格を前面に打ち出して利用者を増やし、景気の悪化にも比較的強いとされてきました。しかし、赤字決算に転落する見通しになったことで、消費者の外食離れがより強まっていることを示す形となりました。
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注目点はこの赤字部分かと。
たしかに外食離れはよく言われる話です。とくに居酒屋やナイトレジャー産業のような、景気に左右されやすい店はなお更です。
ですが、一方ではマクドナルドのように
NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース-企業の事業戦略、合併や提携から決算や人事まで速報
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日本マクドナルド、売上高2カ月ぶりプラス 9月既存店、0.8%増
日本マクドナルドホールディングスが9日発表した9月の既存店売上高は前年同月に比べ0.8%増えた。
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という企業もあるので、吉野家のような「早い」「うまい」「安い」を売りにする企業が、消費者の外食離れを口実にするのは少し首をかしげます。
ライバルの松屋フーズは、売り上げは既存店が前年比98.1%と若干、前年を下回ったものの、新規出店で売り上げ増加に功を奏し、ほぼ前年比並となっています。(ただし2009年3月期)
私も時間がないとき(特に最近の分刻みスケジュール)などは、吉野家とか松屋とかのお世話になります(笑)
で、最近、吉野家で思うのは、「肉の量が少ない」ということです。
以前はもうすこし、肉の量があったと思うのですが、ごはんが丸見えになるような形で肉を注ぐ。
たまたまそういう入れ方なのかな?と思ったのですが、後日行っても、やはり肉の量が少ない。
最近の消費者傾向をみてますと、たんに「安い」だけではダメで、例えばマクドナルドの「メガ」とかがブームになったように「量」を志向するのが流れです。
吉野家はかつて牛丼280円でしているので、380円という値段設定にたいし、肉量が少ないサービスというのは消費者傾向に反するものであるかと思います。
値段を280円に戻す必要性はないので、肉量を少し増やすとか、少し企画的に進めていったほうが良いのではないでしょうか。
とくに、最近は円高傾向が強いので、アメリカ牛を仕入れている吉野家によっても、それほど購入が厳しい状況には思われません。
あと、よく言われることですが、味噌汁がまずい(笑)
松屋のほうがまだうまい。(サービスなのに)
これらもキチンとリサーチして改善していくこと、消費者を向いて経営することが、吉野家再生の方法であり、消費者の外食離れ、を全ての事由にするのは如何なものかと、愚考する次第。