いわゆるJTC(伝統的日本企業)の技術者時代の経験からまたしても毒な事を書いてしまいますが、これが現実なので文章化してみました。発端はまたしても私が勤めていた会社に現在も勤めている現役社員からの情報です。
簡単に言うとこの会社は皆さんも知っている世界的な企業にとある部品を納めて利益を得ているのですが、その会社からちょっと難しい課題を課せられました。それに対して当然の様に「やります」と返事しました。
これは別に企業として普通の活動です。しかしここからが問題です。実際にそれを実現するのにはいくつもの困難が生じました。しかし顧客に約束した納入期限は刻一刻と迫っています。そんな時にどうするか?
データをねつ造するのです。別に法律を犯す訳ではないので何の迷いも有りません。要求通りのスペックの部品が出来ました。歩留まりも高くて利益が出せます。契約を取るためにウソはついてませんと言うのです。
しかし実際にはスペックを満たせる部品はごくわずかしか作れません。歩留まり=完成品の内で出荷に耐えるモノは10%程度です。従って収益的にも合う訳がなく、作れば作るほど赤字になります。これでは環境要求も品質要求も満足出来ないはずです。しかしデータを偽造するので問題有りません。
この様に日本の企業ではたやすく偽造やねつ造が行われます。問題は偽造やねつ造が普通に行われている事だけではありません。担っている人間はそれを正義の行為として行うのです。この手の命令はもちろん正式な文書では行われません。
ではそのツケは誰が払うのか?現場の作業者です。日本の現場にはこういう時に骨身を削ってまで働いてくれる作業者がいます。いわゆる現物合わせでライン上で勝手に製造条件の変更を行い、歩留まりを上げてくれます。結果として本来顧客が要求した品物が出来てしまったりするのです。
こういう正義のねつ造が果たして正しいのか?実は今読んでいる本で原因がここに有ると思ったので今回こんな記事を書きました。その本についてはまた書きますが、こういう正義のねつ造が悪を導く事を、特に製造業に従事する人は認識すべきです。
【追記】
実は私はこの会社で今回のケースとはちょっと別の方向ですが、不正による工程の不具合の是正のために不正な出向をさせられそうになったのです。その案件は本来別の人員がやる予定でしたが、当時社内不倫でそれどころではないために関係無い私に命じられました。あまりにふざけていたので断ったところ、その結果は報復人事でした
↓こちらでも公開しています。共感して頂けたらご購入頂けるとはげみになります。
