さて先日の突然の衆院選の結果についての報道も一段落したタイミングですが、ちなみに私はこの騒動の中でこの手の突然の選挙の事を英語で"snap election"と表現する事を知った訳ですが、そのsnap election に絡んであのパオロ・マッツァリーノさんがこんなエントリーをしていました。選挙前の事です。
ちなみにパオロ・マッツァリーノさんとは少し前に書評を書いたこの本の著者で(知らなかった方はぜひリンク先含めて読んで頂ければと思います)、実はずっとフォローしてはいたのですが、このエントリーで自民党が勝つ事に対して危惧しているのは一見違和感が有りました。しかしよくよく読んでみれば言いたい事はそうではない様です。
今回本当に自民党は圧勝でした。高市首相の力?いやそもそも対抗の野党、特に中道だか中核だかがおかしい?もしかして創価学会がトンデモな事をやらかした?それはそうとしても単独で衆議院2/3を制したのはこの国の民主主義制度として結構危ない状況ではあります。
私ごときが今さら説明するまでもないのですが、これで参議院は有名無実化しています。また憲法改正も提案出来る状況です。もちろん後者についてはあくまで提案出来るだけで、その後のハードルが高過ぎるという方がむしろ問題なのですが。
ただここで問題にすべきはあまりに野党が弱過ぎて、自民党のやりたい放題が許される状況になってしまった事です。これにはミクロには法整備の再検討が必要な面も有るとしても、最も問題なのは民主主義の原則が活かされるには与党と野党が均衡している事が求められるという事です。
実は日本の政治ではそんな時期はほとんど有りませんでした。事実上自民党以外には政権を任せられない。ただその分自民党内の派閥政治でギリギリ二大政党による均衡が保たれたと言えるのです。その派閥が(大方は良い意味でですが)効力を失った現在、この状況は極めてまずいというのは正しいでしょう。
さらに言うとパオロさんがご指摘されている様に、民主主義の進歩は科学の進歩と事実上同義です。だから我々は今非科学的で不合理な事とはおさらば出来たのです。しかし実は自民党の保守派の人達はそこへ非科学的なやり方を導入しようとしています。一番わかりやすい例が選択的夫婦別姓への反対意見でしょう。なぜ選択の自由を阻害せねばならないのか?その時点で非科学的です。
そういう意味でこの状況は常に監視するとともに、まずい方向に行きそうな時は修正させねばなりません。