これまた私らしい何だか矛盾している標題、でも実は言いたい事は毒舌で奥深いといういつものパターンです。
いや実はこの件前から書こうと思っていて、もしかして既に書いたかなと思っていたらこの記事でちょっと触れただけで書いてませんでした。なので書きますよ。きっかけはいつもお世話になっている佐々木俊尚さんのしばらく前のこんな記事から。
そうなんです。日本人は読解力は高い(事になっている)のに教科書も読めない人がなぜか多い。いや他の国はもっとひどいという話も有るのですが、この読解力にもつながる話として識字率と文盲率という風に言い換えました。
皆さんよくこんな表現しませんか?「お前漢字が読めないのか?」という。さてこの場合の漢字が読めるってどういう意味で使っていますか?
本来それは漢字で書かれた言葉の意味がわかるという事です。例えば会社で「敷地内禁煙」と書かれていたらその会社の敷地ではタバコを吸ってはいけないという事です。しかし意外とそう捉えない人が多いのですよ。それもここに書きました。そしてその手の輩は自慢して言うのです。「オレはこの漢字読めるよ。”しきちないきんえん”だろ」って言いつつ会社の敷地内でタバコを吸います。
ちょっとあえて皮肉を交えて書きましたがしかしそういう事なのです。これは日本語のちょっと特殊な事情、ひらがな・カタカナそして漢字という3つの文字を持ち、漢字に関してはある程度のスキルが無いと発音出来ない。そのため日本人は漢字を発音しただけで読んだ=読解したと勘違いしがちなのです。
日本語を学んでいる外国人の目から見たら、漢字をひらがな・カタカナの様に発音出来るだけですごいのでしょうが、実は文章を読解するためにはそれだけではまだまだ不十分なのです。多くの日本人はそれに気付いていない、それがこの一見奇妙な現象の答なのです。
これ教育の現場できっちりやらねばならない事なんですけど中々浸透しない。皆さんそんな事は無いと思っているから。まずは意識改革しないと駄目なんでしょうね。
