なぜテレビの見過ぎが批判されなくなったのか? | Do More with Less

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メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました

さて昨日のアップに引き続いてですが、それではなぜ日本人はそこまでテレビを見過ぎるのでしょうか?そしてなぜテレビの見過ぎが批判されなくなったのでしょうか(ちなみにテレビの見過ぎとは厳密にはテレビドラマの見過ぎですね)?

 

 

先日も書いた様に昔はテレビなんて、それもドラマというのは絶対に現実には有り得ないという前提でした。例えば刑事ドラマだったらあんなかっこいい刑事がいるはずない、毎週拳銃で撃たれても次の週には完全回復するはずがない、その他にもツッコミどころはいくらでも有りました。

 

恋愛ドラマでもそうです。主人公はみんな美男美女なのは芸能人だからしょうがないとしても、現実を元にした原作が有るにも関わらずどう見ても分不相応なマンションに住んでいたりとか。

 

でもそれが変わったのはおそらく1980年代から90年代にかけてでしょう。まずこの時期にその手のリアリティの無さがお笑いのネタになった件です。そうなるとシリアスなドラマでは済まなくなって笑われてしまいます。

 

そしてもう1つ、おそらくこちらの方が重要なのですが90年代以降のドラマには妙にリアリティが要求されたから。それはたぶん先のお笑い云々の影響なのですがさらにその結果として、見かけのリアリティがドラマに盛り込まれる様になったのですね。

 

具体的には医療ドラマで実際に手術シーンを入れるとか。それって昔だと心臓弱い人に良くないとかいう理由で忌避されていたのにリアリティの名の下に行われました。しかしそれは医療業界のリアルを示す訳ではなく単にそういう動画が入っただけです。でもそんな事で人々はドラマがリアルになったと勘違いしたのですね。

 

こういう経緯を経て日本ではドラマが現実と同じであるなどという間違った認識が広まったのでしょう。そしてテレビが正義になった。だから人はテレビから知識を学ぶべきとなって、テレビでやった事が正しい、テレビの通りにやらなければならないという間違った風潮が生まれた。

 

実はこれが私がテレビを見なくなった理由の1つです。そんな間違ったリアルをやるから捏造につながっているのですよ。

 

なので皆さんにもお勧めしたい。テレビは捨てましょう。そうすれば本質を見失わずに済みます。

 

 

【追記】

さらに補足するとここで言うテレビとは、地上波のテレビ放送をはじめとする低俗番組と置き換えるのが一番正しいです。