さて週末の大阪紀行は電車(新幹線)での移動が多かったので読了に至りました。
過去記事を参照して頂きたいのですが、ピエール・ルメートルのカミーユ警部モノにハマってしまった私としては、この手のミステリーも当然気になり、しかもこのタイミングでKindle本が実質30%引きとなるととりあえずDLしてたという訳です。
それにしてもまたやられましたね。再読必至です。
というのも彼の他の作品と同様にこちらも構成が分かれている中で、それぞれの部が1つの秀逸なストーリーとなっていて、再読どころか第2部を読み始めた段階で1部をもう一度という気分になります。ちなみに他の作品は3部構成が多かったですが本作は4部構成です。
第1部でなぜこの女性は次々と人を殺すのか?一転して第2部のこの男はいったい何者?何の目的で女をストーカーの様に、いやそれ以上の嫌らしさと完璧なまでの知性や行動力で追い続けるのか?
ただ今回の作品は(私の場合という前提ですが)ストーリーとしてはハッピーエンドにも見えます。なぜか主人公に達成感、あるいは爽快感を感じるのです。やはりこの作家は只者ではありません。
お勧めです。