私は既存の政党の中でみんなの党は支持に値するとは思っていた。ただ最近の経済政策に対する提言は、どちらかと言うと応援していた高橋洋一氏がリフレ路線でなんとなく怪しくなって来たしどんなものかと思っていた。
著者はみんなの党の幹事長であるから、反民主党、反野田政権、そして反財務省のバイアスがあるのは考慮しなければならない。
しかしそこはこれだけの経歴を持つ政治家、下積み時代の暴露話などは面白く、まあそういったエピソードだけでも読むに値すると思う。
基本的な主張は、増税の前にやるべき事をやれというスタンスで、違和感あるが正しいとは思う。また一番重視するのを経済成長に置いている点、つまりデフレからの脱却を狙っている点を持ってしても、まあ正しいのかなとは思った。
ところがそうは言ってもそれには反論があるのは当然で、一番的を得ているのはさすがこの人の批評だろう。
池田信夫氏の反論ブログ記事
それでこういう話を聞くと、自分のスキルは大した事が無いので明確な回答が出来ないのだがしかし、考えるためのヒントは少し前に紹介したこの本の中にあったと思っている。
だから今年読んだ中で今のところ最大の良書である「弱い日本の強い円」と併読するといいだろう。
我々凡人が経済理論を理解するのは難しい。しかしそれに意味は無いのだ。なぜなら我々は生活のためにお金と関わらざるを得ず、そしてお金を最大限有効活用する方法を知りたいだけだから。政治に期待するのも一番はそこだ。だからこそそんなスタンスで進もうと思う。
しかしそれにしても経済ってよくわからないし、なんかうさん臭い。こんな動画を見ると余計に実感するので貼っておこう。あえて英語字幕版を紹介するが、日本語字幕のものも関連サイトで見つかるので参考に。
財務省のマインドコントロール/江田 憲司

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