日本人が大好きな裁判番組 | Do More with Less

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メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました

裁判員の話題についてはこのブログで何度か書いており、オレとしては裁判員任命いつでもどうぞという感じだったのだが、実際に制度が始まり、本当に一般の人が裁判に加わるとなるとちょっと疑問が生じている。


そう、正直なところ反省しているのだ。今まで自分の目線でしかこの問題を語った事が無かった。しかし実際に裁判員になる人は千差万別である。そして下に引用したような事も起こる。


この裁判員、ものすごい上から目線である。人を裁くというのがどういう事か絶対にわかっていない。いや、もちろんオレだってわかってない。でも自分にその資格があるかどうか常に自問自答している。少なくとも報道されている範囲では、この裁判員にはどう見てもそんな視点は無い様だ。


それでちょっと思ったのだが、実はオレはリアルの世界でこんな事を言って人を笑わせる事がある。もちろん実際は真面目な話だ。


よく日本人がアメリカ人をバカにする題材として、アメリカには裁判番組が多いというのがある。そしていかにもアメリカ人が裁判好きで、その結果おかしな判例が多く出ている。だからアメリカ人はバカだという理屈だ。その際には、ネコを洗濯機で洗って電子レンジで乾かす話が取り沙汰される(実はその話、フィクションなのだが)。


確かにこの見方、まったく的外れじゃないよ。でも日本人はどうなの?


実際日本人も裁判番組大好きでしょう。意外と若い人から中高年、特に男性が裁判番組大好き。40年くらい常に高視聴率をとり続けている裁判番組があるよね?


もったいぶらずに種明かししようか。


その番組とは水戸黄門や大岡越前という番組です。


これらの番組に出てくる裁判官は、裁判官として絶対やってはいけない事である、被告人のどちらか一方に寄り添って事件に係わるという行為を犯します。そして最後は権力を利用した判決を下します。裁判官が弱者の側についているので、一見何となく正義感あふれる番組の様に見えますが、実際にはとんでもないオチャラケ番組です。


日本人の考える裁判とは、どうやらこういうのを理想としているようで、だから本来あるべき裁判制度が定着しないのでしょう。その結果が冤罪や、ホリエモンがよく書いている検察の横暴です。


件の裁判員も絶対水戸黄門や大岡越前のファンなのだろうと推測できます。


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(余談ですが今回からこの手のニュースを引用する時は、URL載せるのをやめます。理由はすぐ消えてしまうからです。どうやら日本のマスコミはこんなところでも必死でWebに対して抵抗しているようなので)


強姦致傷被告に裁判員「むかつくんですよね」

11月19日13時3分配信 読売新聞


 仙台地裁で19日に行われた強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判で、質問に答えない被告に男性裁判員が「むかつくんですよね」と声を荒らげ、裁判長に制止された。


 10歳代の女性に対する強姦致傷罪に問われた宮城県大崎市、運転手結城一彦被告(39)の第2回公判。


 午前中の被告人質問で、男性裁判員が「この裁判は面倒くさいと感じますか」と尋ね、被告は「自分がやったことなので仕方ありません」と答えた。さらに「捕まって運がなかったと思いませんでしたか」「思いません」などのやりとりがあった。


 男性裁判員はさらに「検事の質問に当たり前の答えしか返ってこない」「反省するのが一番じゃないですか」などとたたみかけ、被告が無言のままでいると、「むかつくんですよね。昨日から聞いていて」と、大声を出した。


 川本清巌裁判長は「そのへんで」と制止し、裁判官からの質問に移った。


最終更新:11月19日13時3分