初心者の時から持ち続けると上達を早める3点の感覚 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

社交ダンスを習っている方なら誰でも一日も早く

理想とする音楽表現が出来る様に成りたいと思います。

その為にも練習場に通ったりレッスンを受けたりする

のですが同じように習っていても個人差は著しく

非常に早く上達する方も居れば頑張るも遅々として

思う様に踊れない方も居て如何に練習を行えば良いのか

考えあぐんでしまいます。

 

社交ダンスは覚える事も多く運動機能も高く無ければ

思い通りにはならず多くの時間を練習に充てるしかない

と思われる方も居るかと思われますが同じように練習を

重ねていても上達を助けるポイントを押さえて置くことで

何も考えないで練習をするより遥かに夢の実現は近づく

ものです。

社交ダンスが上手に踊れる様に成るには多くの方法があり

各人の個性も有り一概にこれと決める事は出来ませんが

少なくとも誰にとっても上達を助ける事に成る方法は

幾つかあります。

余り難しかったり体力が必要なものは殆どの方が直ぐに

辞めてしまったり諦めてしまうのですが日常生活の中でも

実践できるものであれば自然に身に付きいつの間にか

外見的な美しさも踊る為の基本の運動機能も高める事が

出来ると思われます。

 

先ず一つ目は頭の位置を常に一番高く引き上げている事です。

そんなことは初心者の時から言われていると思われる方も

多いかと思いますが頭を高くしながら演ずる時のポイントは

視点です。

多くの踊り手がただむやみに頭骨を上方に引き上げる運動を

身体に強いる事で身体はストレスの無い位置を求める事から

首や肩回りの筋肉を無駄に緊張させボディの運動を不自由に

してしまいます。

その結果多くの踊り手に見られる不自然な首伸ばしが外から

見ても特殊な姿に感じられ様に成ります。

 

頭を引き上げる大切な役割は頭骨から踵迄の脊椎バランスを

維持しボディの左右の運動表現を円滑に行う為であり

私達の身体は脊椎を基準として左右のローテーションを行い

バランスの良い全身の神経伝達を創り上げるからです。

様々な運動表現は頭骨を引き上げ脊椎バランスを保つ事で

叶えられます。

この時視点が定まらず演じていると真っ直ぐに上げていると

思われる頭が必要以上に上方に固定されたり左右のショルダー

の円滑な運動を失ってしまいただ見た目の崩れないホールドを

創る結果と成ってしまいます。

脊椎の上部にある頭骨は柔軟性の有る脊椎バランスによって

自由に前後左右上下に動く事が出来運動表現の基準を創ります。

 

次に大切な事は脊椎バランスを感じる足の裏で有り基本的には

踵の少し足の裏の中心に近い部分に上体の重みを感じる事です。

文章にすると難しく感じるかも知れませんが女子のシューズの

踵が指し示している位置です。

バランスを司る事から固定して感じるのではなく運動を行おう

とすると重心がボールからトウに移動して常に身体の中心を

補正する事で脊椎バランスを感じ続けます。

 

多くの日本人や社交ダンスを踊る方はつま先側に常にバランスが

有る事で前方に振り込まれるレッグが充分に振り子運動が出来ず

常に歩幅を小さく忙し気に動く傾向が有ります。

この事は日本人のバランス体形が多少前方に倒れて腰が倒れて

生活している事が有りレッグが大きく前方にスウィングして

動く事を要求される陸上の競技や社交ダンスは正しい姿勢の

形成が必要と成る方が多いです。

ヨーロッパに多いゲルマンやアングロサクソン系の民族は

元々脊椎バランスを持っている方が多くそのままスポーツや

ダンスを楽しむ事が出来ます。

普段から頭骨から踵迄の脊椎バランスを感じる事で疲れにくい

運動機能がスムーズに使える身体を創る事が出来ます。

 

三つ目は人や物に対する接触感を高める事です。

私達日本人は特に人に接する事に多くのストレスを感じやすく

触れないで外見や言葉を通して察する事を得意とします。

この事は日本人の特徴であると共に生活に於いても出来るだけ

直接人と触れる事を好まず頭の中で多く想像して生きている

傾向が多分に有ります。

接触トラブルを無くし様々な場で対人関係をスムーズにする

素晴らしい感覚とも言えますが社交ダンスの様な対人的接触

を求められる運動表現では逆にこの事がペアとしての運動を

バラバラにする場合が少なく有りません。

 

最初に習い始めた時一番の抵抗が身体の接触である事も有り

踊る為の技術を覚える以上に大きな壁と成ってしまいます。

しかしながら社交ダンスを踊ると言う事は身体をコンタクト

して踊ると言う事であって身体を着けて踊れば上手く踊れると

考えてしまいかえってトラブルを多くしているのも事実です。

コンタクトは見た目の接触では無くコンタクト面を通して

お相手の心と身体を感じる事が大切です。

 

この事が解っていない踊り手がとても多くかなりのベテラン

であっても不自然なコンタクトで上手く運動機能が繋がらず

お相手に不快な感情を抱かせている場合も少なく有りません。

欧米諸国では普段からボディのハグや握手と言った行為が

自然に行われていてコンタクト面を通してお相手の心情を

図る習慣が有ります。

社交ダンスはその様な習慣がベースに成っている事も有り

ただ身体を着けてホールドを形作っても意味ないのです。

その為私達も普段からものに触れる時にその質感や重さ等を

感じる習慣を付ける事が重要です

 

実際にレッスンをしていても男子と女子は接触感が全く違い

この事が様々な問題を生んでいるのも事実です。

社交ダンスを日々練習する事で上手に踊れる様に成るのですが

日常生活の中から踊るためのセンスを身に付け育てる事は

上達する為に非常に有利に働きます。

特に接触感は脳を刺激していつまでも新鮮な感覚で若々しく

居られる大切な感覚機能を発達させます。

暑くて外に出る事すらおっくうと成る毎日ですが部屋の中に

いても踊るためのセンスを磨く事は出来ます。

普段の何気ない立ち振舞から見る聞く触れると言った感覚が

踊る時の自然な美しさを生む事を知って下さい。