どんなに多くの知識を身に付け運動能力を持ったとしても
思うが儘に楽し踊る事は難しい事は何度も描きましたが
今回はこの身に付けた踊る為のアイテムが実際にペアとして
如何にオリジナリティの有る魅力的な踊りに成るかを
考えてみましょう。
先ず第一に理解しておかなければならい事は如何に踊るか
と言う事ではなく求める音楽表現は特定のものでは無く
つねに変化していると言う事です。
決められた運動表現や音楽表現を求めらる舞踏で有るなら
伝統的に作られて来た事を正しく継承すれば良いかも
知れませんが社交ダンスは日々常に進化し踊り手や環境に
よって見た目だけでなく踊り手の心も身体も変わって行く
と言う事です。
つまり踊る為のアイテムはそのまま記憶した通り再現した
としても思い通り満足できる音楽表現にはならないのです。
多くの知識を持ち運動能力を身に付ける事も大切ですが
如何にその時踊っているお相手や音楽そして周囲の環境に
反応し最も適切な運動表現を創り出すかに有ります。
ペアとして踊る時はその時のお相手の心と身体の状態を
しっかりと感じ取る事に因ってステップも音楽表現も
反射的に生み出されるのですが自身の身体の運藤機能は
持っている筋肉が繋がっている状態をイメージしながら
外見的な踊り姿を創り練習をする事が大切です。
先ずバランスを保った美しいステップや運動表現は
床に対するしっかりとした力を生み出す為に重心から
脚を通しパワーを与えるのですがこの時上半身は同じく
重心から体幹を通り上半身の力が上方に使われている事が
とても大切でありこの運動表現をしている自身の身体を
運動イメージとして記憶します。
力強い下肢の床への運動は脊椎バランスを感じながら
上半身の運動表現によって生まれます。
この上半身と下半身のアゲインストの運動を常に感じ
上体を形作りステップや下肢の歩幅や強さを作ります。
この力が基本的な踊るパワーと成って演技を支えますが
上半身の動きはローテーションを伴った肩甲骨の動きで
あらゆる方向に音楽表現を導いて行きます。
この事は単に自分自身の運動表現では無くお相手によって
運動機能の繋がり方が違う事から運動表現の方法も
ペアとしての音楽表現も大きく変わって来ます。
つまりお相手によって自身の運動表現が変わる事が大切
であり誰とでも楽しく踊れる社交ダンスを踊る方法でも
有るのです。
この際大切な事はこの繫がりの有る運動表現は単なる
物理的な運動ではなく必ず音楽を聴きながら感情を伴い
更にはお相手から伝わってくる感情表現とセッションし
融合して生み出される事です。
文章にすると難しそうに思われるかもしれませんが
要するにお相手によって自分の踊りがペアとして最も
相応しい運動表現と成る事が社交ダンスの踊り方なのです。
自分が身に付ける踊る為の知識や運動表現は自身の
美しい音楽表現の為だけでなくお相手と楽しく踊る為
更にはペアとしての理想的な踊りを生み出す為に
身に付けている事を忘れてはいけません。
踊るお相手によりその時の与えられた環境により
誰と踊っても幸せな気持ちになれる社交ダンスを
目指す事が一番大切なのです。