猛暑に耐えるのも上手に踊る為にも背中側の筋肉をしっかり使う事 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

連日の猛暑で心も身体も疲弊しているかとは思いますが

ただ涼しい所にいて水分やミネラルを補給するだけでは

回復は期待できません。

いつ迄続くか分からない暑さに耐えるには積極的に全身の

機能を高める事が必要です。

そうは言っても体力が失われがちなこの季節はただ闇雲に

トレーニングを積んだり身体を丈夫にする為に負荷を多く

掛けて頑張ってもかえってストレスを多くしてしまい

夏バテの原因と成ってしまう事が少なく有りません。

 

暑さを避けて室内にいたとしても身体が疲れている事で

トレーニングをすると言うより座ったり横に成ったりとして

休んでいる方も多いのではないでしょうか。

もう少し屋外との温度差が無くなるまでは筋肉運動と言うより

家の中にいて運動機能を高められるバランスを考えてみましょう。

 

日本人は世界で最も座っている時間が長い民族と言われます。

ビジネスだけでなく多くの時間を椅子に腰かけている事が

多いと報告されています。

座っているから楽だと思われるかも知れませんが一日の中で

数時間も同じ体制でいると言う事は身体の運動機能を失ったり

運動機能を上手く使えなくしている場合も有るのです。

特に多くの方が前かがみで腰かけて作業をしている事が多く

猫背の状態が身体の体形だけでなく中身まで不健康となって

様々な運動トラブルや健康維持を損なう原因と成っています。

 

そもそも立っていても座っていても上体の頭骨とショルダー

そして肩の部分がシッカリと脊椎のバランスで維持されて

いる事が重要です。

多くの方が踊る時だけでなく普段の生活に於いても姿勢を気に

掛けて真っ直ぐに立つ事を考えているかとは思いますが

ただ外見的に美しい姿勢を保つと言うだけでなくその姿が

身体の中に大きな影響を与えている事を知る事が大切です。

 

頭とショルダー、そして肩の周囲筋は普通の人で体重の

4分の一前後を占めていいます。

この重みが重力として下半身に乗っているのですが

この大きな負荷を上手く下肢に伝えないと下半身の運動機能が

上手く使えないだけでなくボディの中の内臓組織にも

多大なる影響を与えます。

 

特に問題なのは腕や肩そしてショルダーの重みが前方に傾き

いわゆる猫背状態で多くの時間を過ごしている方々です。

姿勢が目立つ為に上体を反ったり伸ばしたりと綺麗な姿で

立歩きが出来る様にと思いがちですが大切な事は脊椎の周囲筋で

バランスを保たないで前方のお腹側に負荷を掛け続けると

内臓に与える影響が非常に大きくなります。

 

スポーツや社交ダンスをする人たちにとって最も問題なのは

肺と心臓への圧迫です。15キロ前後の重さが肺に掛ると

呼吸が制御され更には心臓への負担を多くします。

つまり循環系の最も大切な部分が有効に使えなくなることで

全身への酸素や栄養の供給が悪くなってしまうのです。

肺が圧迫されると呼吸量が減り酸素不足から持久力が低下し

心臓を圧迫すると無理に血液を送ろうと普段から高血圧に

傾きがちとなります。

 

如何に頭と両肩や肩の重さを内蔵に掛けないで脊椎を通し

下肢の大きな筋肉に伝えられるかが重要です。

座っている時も手作業をしている時も上体の重みが脊椎側で

バランスを保ちながら下肢に伝えられる様にする事が重要です。

猛暑の中で熱くなった身体をただ冷やしたり水分を補給

するだけでは体力がどんどんそがれて行きます。

涼しい部屋の中にいる時も上体の重さを如何にバランスよく

下肢に伝えるかが夏バテ対策に成るのです。

激しい運動が行える時期が来るまででも室内でただ寛いで

猛暑を避けるだけでは身体の機能は次第に失われて行きます。

体力を使わないで運動機能を高める方法を考える事も

この暑い夏を乗り切る方法と言えます。