スウィングロックとスタンディングロックの違い | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

社交ダンスを踊る時様々な場面で足を掛ける動作が有りますが

正しい足の掛け外しをしていないとムーブメントが損なわれたり

バランスを失ったりして演技の支障を来してしまいます。

特にスウィングダンスを踊っている時のロックアクションと

ラテンアメリカンダンスを踊っている時のロックアクションは

身体の使い方が大きく違っているので注意が必要です。

単に左右の足を意識をもって掛けたり外したりしているだけでは

運動表現が滞るだけでなくリード&フォローにも大きな影響が

生じる事も有ってしっかりと違いを知る事が重要です。

 

先ずスウィングダンスのロックアクションは一般的に重心が

移動し続ける状態で自然にかけ外しが出来る事が大切です。

ロックアクションも基本的にはウォークスウィングの変化で有り

掛け外しの動作が上体の運動表現を邪魔したりペアとしての

ボディスウィングを不自然なものとしてはいけません。

先ず前進のウォークスウィングは中間バランスの位置から

前方のステップが床をキャッチしたところから重心を引き寄せ

後方の足を上体のローテーションを伴いながら立脚の横を

スウィングさせるのですがローテーションを継続し90度ボディ

の向きを変え続けるとフォワードスウィングからのサイド

スウィングと成りますがロックアクションを行う時は立脚の横を

ムービングフットが通過する際上体のスウィングサイドを

レッグのスウィングと一緒にそのまま前方に振り込みます。

つまりショルダーリードで進みます。この時次のフットの着地は

90度ローテーションをしながらスウィングした時とほぼ同じ

ポジションです。

 

大切な事は次に後方の足を前方のフットに掛ける時意識的に

前方の足に掛けるのではなくショルダーリードで進む上体を

左方に移動させる事で重心の移動を促し目的の方向に次の

レッグを自然に移動させます。するとレッグは独りでに前方の

レッグに掛った状態と成ります。そして更に上体をショルダー

リードのまま左方に移動させると前足が自然に外れ次の所定の

位置に振り込まれます。スウィングしているレッグが自然に

掛け外しをするのです。

 

ラテンアメリカンダンスの様に掛ける足がスウィングと言うより

音楽のアクセントを表現する時はレッグスウィングを自然に掛る

状態にする事が大切です。多くの踊り手が足先を意識的に強く

掛け外しする事で演じようとしえいますがそのたびに上体の

動きが失われています。ただラテンアメリカンダンスの表現には

レッグを上体の運動と繋げないで意識的にその場で外す事で

スタンディングのシャープな動きを演ずる事も有ります。

 

先ずラテンアメリカンダンスであってもウォークの運動を

基本としたレッグスウィングの動きを創ります。

ただ両足を開脚し中間バランスで次の床をキャッチした瞬間

次のレッグが床から離れずその距離を維持します。

スウィングダンスの場合上体のローテーションを伴いながら

直ぐに立脚にムービングフットを引き寄せる動作と成りますが

ラテンアメリカンダンスに於いては中間バランスで床をキャッチ

した瞬間次のレッグのフットのサイドが床を掴まえたままで

強い両足のシルエットを創ります。

この時ボールのインサイドエッジで床を掴まえている事から

ヒールのみが重心に引き付けられいわゆるバレーフットと言う

ラテン特有の美しいサイドラインが生まれます。

 

基本的にウォークをするたびこの動作が行われスウィングの表現

よりもボディからレッグへの強い音楽表現を創ります。

スタンダードダンスの基本ウォークとラテンアメリカンダンスの

基本ウォークの違いで有り先ずこの理解が必要です。

ロックアクションを作る時はこのバレーフットの状態でトウが

開いたまま立脚にレッグを引き寄せると掛けた状態と成って

アクセントの有る表現と成ります。

 

この掛ける動作はスウィングダンスのショルダーの使い方と同じ

であってフットを外す時もショルダーリードを利用します。

スタンダードダンスのスウィングロックと同じく立脚に次の

フットを下半身の力で掛けるのではなく上体からの重心移動を

行う事で掛け外しをします。

特にラテンアメリカンダンスに於いてはバレーフットのまま

立脚に引き寄せれば掛けた状態と成るのでスピードを落とす

心配もなく音楽リズムに乗せる事が出来ます。