社交ダンスやスポーツの楽しさは踊ったり運動する事で
脳内物質であるドーパミンが分泌され幸福感や満足感
といった快感を得られるからです。
もちろん生活の中で様々な行為や食事等ドーパミンを
分泌させる原因は数多く有りますが社交ダンスをする事で
大量に分泌を促し最高の喜びを得る事も出来るのです。
所が誰しも社交ダンスを踊れば楽しい気持ちと成ってる
かと言えばそうとも言えず上手く踊れない事や思い通り
ペアとして演じられない事等楽しさよりも苦しさや辛さが
先行している踊り手も多くいるようです。
特にはた目からは上手に楽しく踊っている様に見える
競技選手やプロが常に幸せに満ちて社交ダンスを踊っている
とは言えないのです。
掲げた目標を成し遂げなければならなかったり数多くの
テクニックや運動表現に苦慮している踊り手も多くいます。
楽しいはずの社交ダンスが苦しさを呼んでいては元も子も
無く出来る事ならば踊る事で常に快感を得られる様に
したいものです。
テクニックや運動表現が難しいからと言って社交ダンスは
決して苦しい踊りではありません。と言うよりむしろ
踊る事で沢山の喜びを得る事が出来るのです。
何故一生懸命練習を重ねても思い通り踊れなかったり
ペアとして演じようも互いに楽しさよりも苦しさが先行して
しまうのかと言いうと技術や体力の問題も有りますが
実際に自分の身体を動かしている筋肉運動が間違って
使われている事も有るのです。
特に見た目の運動表現をそのまま自分の踊りとして演じて
しまうと残念ながら自分の身体であっても拒否反応が現れ
思い通りの運動表現が出来なくなってしまいます。
また社交ダンスはペアとして互いの意思の疎通を高めながら
音楽表現を行う事からどちらかが一方的な踊りをしたり
男女が其々の思いだけで別々の音楽表現をしようとすると
途端に運動表現は滞り身体は思いとは裏腹の音楽表現を
生み出してしまいます。
自分の身体だから自分の思うように動かせると思いがち
なのですが身体の筋肉の繋がりを無視して部分的な動作や
外見的に感じた所作を真似て踊ろうとすると反射的に
身体は硬直したり思いもしない運動を行ったりします。
ステップや運動表現を覚えると言うより自分の身体が
どの様に使われて目的の所作や運動表現が出来るか
知っている事がとても大切です。
正しい運動を行うと血管や神経に負担が掛らない事から
意思に同調して身体の様々な運動機能が活発化します。
ストレスが少なく血管を流れる血流がスムーズと成ると
この感覚は脳に伝えられ快感物質であるドーパミンの
分泌を促します。
私達は何をするにしても喜びが得られないと次第に身体の
運動機能は失われ様々な部分に変調を来します。
正しい運動を行うと快感を覚えその思いが更なる運動を
促していく事で社交ダンスを心から楽しむ事が出来ます。
一生懸命練習しても中々思うように踊れなかったり
楽しさよりも苦痛が先行する時は間違った筋肉の繫がりで
演じようとしている場合が多々あります。
踊る事は快感に繋がらなければなりません。
コンタクトする事に因ってお互いにお相手が楽しく
踊れる様に働きかけるのが社交ダンスなのですから
正しい繋がりを持った運動表現を行うと更なる喜びや
快感が湧き上がってくるのです。
筋肉は鍛えるのではなく育てなければなりません。
命令によって大きくした筋肉は命令にしか反応しません。
如何に演じたら激しい運動表現も楽しく感じられるのか
もう一度自分たちの踊りを確認してみる事は大切です。