例えアスリートで有っても自らの衰えに苦しみます | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

華やかな衣装を纏い思うが儘に満面の笑みで踊る

現役選手にとっては、自らの身体が衰えると言う事は

考えもしないものです。

そう、誰もが心も身体も若くエネルギーに満ち溢れた

黄金の時代は有ります。

様々なスポーツに挑戦し、戦いの中で勝利する喜びは

まさに生きている証とも言えます。

 

しかしながら、どんな世界に身を置いていても、私達は

生き物でありいずれ訪れる終末に向かっているのです。

全てが思うが儘に動いていたのに、身体の至る所が

悲鳴を上げ、更なる努力は時に怪我と成って選手を

苦しめ、その多くが人生の半ばにして道を諦めざるを

得なく成ります。

 

人生の後半とも成りますと、どんなに激しいスポーツを

していたとしても、その多くが衰えを隠せず、なかには

若い頃の古傷に悩み、短き人生を終える事も有ります。

かつての栄光があるが故に自らの現状に愕然とし

必要以上に人生の無常を感じてしまう事も多いのです。

 

私が現役当時憧れた世界のスーパースターの多くが

この世を去り、私を叱咤激励して育ててくれた恩師も

今は手の届かない世界に旅立っています。

いずれ自分もその後を追う事は明らかと言えるのですが、

生かされている現実を如何に意味あるものとするか、

残された日々が少なくなるに連れ思いはひとしおです。

 

社交ダンスによって育てられ、数々の感動と喜びを

得る事が出来たからこそ、その喜びを多くの若い人に

伝え更なる感動を得て頂きたいと思うのですが、

思いとは裏腹に社会は混とんとしています。

今や人々は目に見えない悪魔と戦い、生きる為に

苦しい毎日を送っています。

其々の夢や思いを達成する以前に、道を見失い

努力の矛先を何処に向けて良いのか苦悩しています。

 

事態はどんどん悪く成り、世界中が闇に向かっている

そんな中で小さな個人が一体何が出来ると言える

のでしょう。多くの人は挫折し、諦めの毎日を送っている

と言うのが現実の様にも思えます。

 

しかし、私達のこの一喜一憂の思いは、どうして起こる

のでしょう。世の中が悪い、新型コロナが悪い、政治家が

一部の暴利を貪っている人達が悪い、とその原因は

幾らでも挙げられるでしょうが、一番の原因は自らに

ある事を忘れては成りません。

良し悪しの判断は個人の心に有り、一人一人の思いは

多種多様なのです。

 

嗜好と同じように、物事の判断は人によって考え方に

よって全く正反対と成る事も少なくないのです。

つまり、現状を如何に捉えるかで自分の人生も生き方も

良くも悪くもなるのです。

全てを肯定できる時、心から苦痛は取り去られるのです。

その為のベストの方法は、自らの判断で実行する事です。

自分の思いを貫き、自らを信じその結果を素直に受け入れ

生きて行く糧とする事です。

 

一番良くないのは、決断を他人に委ね、状況を自らの感覚で

判断しない事です。いい時は喜び、悪い結果と成ると

他人を恨み妬めば、その思いで自分の心が病み苦しみます。

如何なる場合も、自らが判断し素早く実行できる事が

どんなに苦しい事態と成っても乗り越えられる力と成るのです。

 

現代社会は良いも悪いも様々な情報で溢れています。

自分の生活環境を守るだけの情報を得ているだけでは

現状は改善されません。自分にとって最も有効であり、

対人的には互いに最大の利益と喜びを得られる事は

躊躇せず実行する勇気が必要です。

 

現実の世界は新型コロナウイルスの蔓延で益々委縮して

います。

世の中の流れだけでなく、人々の心が小さく縮んでいる

のです。

現実を恐れず、自分を信じて周囲の人々や環境の変化を

しっかりと感じ取り、自分が正しいと思う事を決断し実行する

勇気を持つ事、それが高齢に成って自分の身体が思い通りに

ならなく成ったり、病や怪我で伏した時に考える人生の

ハウツーなのです。

 

まずは身近な手の届くところから、思いついたらすぐに実行し

身軽に動くペースを掴みましょう。

危険なウイルスが蔓延しているから自らの身体が不自由に

成っているのではなく、自分自身の心が動かなくなっているのが

一番の問題で有り、老化を促進しているのです。