足形と運動表現を覚えるのが目的でなく、足形と運動表現で音楽を表現する事が大切 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

社交ダンスを熱心に練習される方の多くは、足形と運動表現を

覚えれば社交ダンスが上手に踊れると思いがちです。

しかし、現実は、どんなに足型を多く覚えても、踊り方を

習ったとしても、思い通り上手に踊れないのです。

 

この事は、日本人で、大学まで英語を習ったのに
英会話ができない方が多いのとよく似ています。
気の遠くなるような英語の長文解読が出来るのに

英語圏の小さな子供たちの話す英語に付いて行く事も

気楽に話しかける事も出来ない方が多いのです。

 

社交ダンスのステップやテクニックは、目の前の方と

音楽表現するために有り、あくまでお相手の気持ちと
音楽を表現するための道具に過ぎないのです。
その為、難しいステップを使ったからとか、複雑な

ルーティンを踊れたからと言って、社交ダンスが
上手に踊れているとは言えず、良かれと思って

行った自分の運動表現やステップが、目の前の

お相手にとっては苦痛であることも少なくないのです。

 

社交ダンスは、あくまで、自己満足であってはならず

自分が選択したステップや運動表現は、目の前の方を

楽しませたり満足させなければ意味がないのです。

競技選手は、外見的に素晴らしい運動表現をして
いる様に見えるかもしれませんが、男女共に

自分の与えられたノルマを果たす事しか考えず

楽しく踊っているように見えて、コンタクト面は

非常に固く、お互いの気持ちが伝えられず、

自己満足でしか踊りの評価が出来ないペアが

少なくなく、見た目が派手で美しいだけに

本当に残念としか言いようが有りません。

 

社交ダンスの運動表現は、出来るだけ

易しくて踊り易い運動表現で、お互いの

感情表現が伝え合えることが理想であり
難しいステップを使っているから、

社交ダンスを上手に踊っているとは言えず、

難しい踊りをすることで、目の前の方の気持ちが

全く分かっていない方が多い様に思えます。

 

お互いにお相手の事をしっかりと知り合える

ステップと運動表現が出来る事が大切です。
上手な方程、誰もが踊れる簡単なステップと

ルーティンでお相手の方を十分に楽しませ

満足させることが出来るのです。

 

多くの方が、より難しく豊かな表現をする方が

社交ダンスが上手に踊れていると思いがちで
現実との差が益々大きくなっているのです。

世界的に素晴らしい踊りをする方々は、

簡単なステップで踊ると、身体を通して伝える

豊かな感情表現が非常に感動的です。

誰でも簡単に踊れるステップで、お相手にも

見ている人にも感動を与えるのです。

 

社交ダンスを踊る時、ステップや運動表現で

お互いの感情が伝わり難く成ってはならず、

二人の感情が一番よく伝えあえるステップや

運動表現を選択することが重要です。

お相手によって、的確にステップや運動表現を

変えられる踊り手が一番上手な方と言えます。