先日、日本で開催された、サッカーのクラブワールドカップは、
世界一のサッカークラブを決める、文字通りの世界最高峰の
サッカーの祭典でした。
そこの出場する選手は、オリンピックでも各国の代表になる程の
技術と体力の持ち主ばかりで、その姿は、誰を見るか迷う程
輝きに満ちていました。
中でも、代表的なのは、メッシ、ネイマールと言った、天才的な
ストライカーの動きで、サッカーと言わず、あらゆる陸上競技の
お手本のようなパフォーマンスでした。
変幻に動き、相手をほんろうし、まるで生き物の様にボールを
扱うその姿は、サッカーファンならずとも、世界中の人々が
感動しました。
彼らの動きを見ていると、正にサッカーをしながらダンスを
踊っている様で、と言うより、それこそダンスそのものでした。
ボールを扱う両足が動く前に、上半身が巧みにボディを
リーディングし、どんなに相手が阻止しようと、巧みにかわし
あっと言う間にゴールを狙います。
特に、ボールを蹴る時の軸足は、非常に柔らかく、身体が
ずっと手前にある時に、ボールを蹴る位置でキャチを行ない、
その上に重心が移動したとき、鋭く後方の足がスウィングし
ボールを蹴りぬきます。
私も、かつて、学生の頃、サッカー選手でしたから、
その技術の素晴らしさは、本当にサッカーの神様を見る様です。
このボールを蹴る時の足の使い方は、スウィングダンスの
軸足の使い方と同じで、正しく地面をキャッチしないと、
スウィングが出来ないばかりか、ボールを蹴ることも出来ません。
社交ダンスが踊れない多くの方は、この、軸足に当るステップが
重心が乗るまでの間に床をキャッチできず、腰が抜けたり、
床に無駄な強い力を加えたりして、思ったように踊れないのです。
スポーツのエキスパートは、例外なく、足の裏の感覚が鋭く
どんなに早い動きでも、次に支える床や地面の状況を感じます。
その為、更に早く捕まえようとすると、床や地面をボールから
キャッチしたりします。
その為、陸上の短距離の選手は、ボールのスパイクの部分で
トラックを引っ掛け、踵を使わないで走ります。
また、最近では、アフリカのマラソン選手の様に、長距離を走る時も
ボールからキャッチして走っているのが見られます。
足首が非常に柔軟で、足の裏の感覚が鋭いアフリカの選手だから
その様な走り方が出来るのですから、それを真似して路上を走ると
日本人の一般ランナーは怪我をしかねませんからご注意です。
社交ダンスの場合は、ヒールからフラットに成ったり、ボールから
フラットになってバランスを取る場合が多いですが、どちらにせよ、
足の裏の感覚を脊椎に伝え、より正確なセンスと反射能力を
生みだす為の動作ですから、その部分の使い方に囚われず
全身の運動がどの様に行われるかを常に考えて下さい。