音楽に合っているとは!? | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

音楽を表現する時、社交ダンスに於いては
その時流れている音楽に合っているかどうかは
とても重要な事であり、2人のフォーマンスに
多大な影響を与える事を理解しなければなりません。

しかしながら、特に、一般の方々や、まだキャリアの無い
方々にとって、音楽が二の次になっている場合が多いのです。

皆さんは、友達とカラオケに行った時、少しでも歌っている人が
音をはずしたり、音程がおかしくなると、非常に違和感を感じ
時には、盛んにその事に触れ厳しく評価します。

ところが、そんな音にうるさい方々が、社交ダンスを踊っていると
多くの方が、最初から最後まで、音楽とは程遠い、
カラオケで言えば、せいぜい30点ほどの演技と成ります。

多くの人が音楽リズムを取れず、運動が急激で荒っぽいのが
目立ちます。
本人たちは、音楽を聴いて、その雰囲気で踊っているのですが、
ペアの多くが、野球のバッティングで言う、振り遅れです。

つまり、音楽のリズムを聞きながら、体重を乗せる足を出す為
音の中心の時に、常に、両足が前後左右に開き、音の中心で
またがった様になります。

リズムの中心は、その前後で様々な入り方が有りますが、
最終的にリズムを表現するには、立ち足に重心が有り
その時両足がその下にある事です。

ムービングブットが前後に振れるその真ん中であり、
簡単に言えば、ほぼ両足が両肩の真下に感じられます。

これを音の発信点に集まると言い、解り易く言えば
リズムを取る時、両掌を合わせ音を出してみて下さい。
音楽に合わせれば、誰もが、リズムが聞こえる時に
両掌が合わさっているはずです。

社交ダンスに於いても、同じ状況が両足に在ります。
スウィングの仕方は、多種多様在りますが、リズムの
中心は誰もが同じなのです。

足型で交互にリズムを感じると、いかに不可思議な
音楽表現となる事が解ります。
初心者の踊り方や、高齢者の歩き方がこの、リズムが
完全にずれた、運動の基本が理解できていない状態です。

ダンスを知らない人や、音を取れない人は、片脚づつ
音楽のリズムを追いかけ、常に音が割れています。
拍手する時、手を広げた瞬間、音が鳴ったら
驚きます。もちろん、そんな事は有りません。

教室にレッスンに来るまでは、極めて自然に
歩いてきたのに、レッスンの途端、不思議な
運動になる方を良く見かけます。
そして、レッスンが終わり、帰る時、また自然な
歩き方と成って帰って行きます。

競技会で踊っている方の中にも、ダンスだからと
思ってみればいいかも知れませんが、踊りだすと
特殊な運動になるペアを多く見ます。

素晴らしい技術の高いダンスは、踊りだすと
より自然さが増し、違和感のない音楽と運動を
感じさせるものです。

社交ダンスは、誰もが持っている運動能力と
表現を、音楽を通してより高めたものです。
特殊なテクニックや運動を見せるものではなく

踊れない人であっても、自分も踊れそうに感じ
音楽と二人の人間性を自分のものとして感じられる、
見ている人たちに幸せの感動を与えるものです。